EA-BANK モーニングレポート
FOMCを控え、ポジション調整によりダウ下落(1.30 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。ダウは一時プラス圏に浮上する場面もありましたが、FOMCを控えてポジション調整の動きが意識されたことや米企業決算を見極めたいとの思惑から売り圧力が強まる展開となりました。引けにかけて下げ幅を拡大し、ダウは260ドル安の33717ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。欧州債利回りが上昇する中、債券に対する売り圧力が強まり利回りは上値を拡大する展開となっています。現状米10年債利回りは3.54%台半ば、30年債利回りは3.65%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – FOMCを控えたポジション調整により、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買い意欲が強まり、ドルインデックスは102を回復しています。ここ最近はやや上値を抑えられていたドルですが、FOMCを控えていることもあり、ポジション調整による買い戻しの動きが意展開されています。ただし、積極的にドルが買い進まれる展開にはなっておらず、様子見ムードが強まっています。ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.23ドル台半ばでそれぞれ推移しています
円は軟調地合いで推移しています。ドルインデックスの堅調地合いを眺めてドル/円が130円台を回復しており、クロス円も全体的には底堅い動きが展開されています。豪ドル/円はやや上値の重い展開となっていますが、下値は堅く下げ渋っています。現状ドル/円は130円台半ば、ユーロ/円は141円台半ば、ポンド/円は161円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅下落
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から買い戻しの動きが意識され、バンドの中心線を抜けて上昇基調を維持し、そのままバンドの上限まで上昇する展開となっています。ただ、目先はバンドの上限で抑えられており、じり安基調となっています。このままバンドの中心線を目指しての下落となるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限は上昇基調が腰折れして下落、下限が上昇する流れとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積していく状況となっています。ただ、縮小の余地はまだ十分にあるため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。下値の堅さが意識されやすく、当面はレンジ圏での動きとなりやすい展開となっています。