EA-BANK モーニングレポート
材料難で、米株様子見ムード(11.22 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。ダウは大きな動きにはなっていないものの、中国での新型コロナウィルスの再拡大が懸念され、リスク回避的な動きが意識されており、株価の上値を抑えました。ただ、インフレに対する警戒感が後退していることが下支えとなり、前営業日終値を挟んでの小動きにとどまりました。ダウは45ドル安の33700ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。米株の方向感の見えにくい流れや米国の金融政策の先行きに対する不透明感などから、全体的に方向感の見えにくい展開となっており、様子見ムードが強まっています。米5年債入札需要はまちまちとなっており、大きな動きにはなっていません。現状米10年債利回りは3.83%台前半、30年債利回りは3.90%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 材料難の中、円安傾向再来
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国の利上げ継続に対する思惑から、ドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ただ、インフレに対する警戒感が和らぐ中で市場の見方も割れる状況であり、積極的にドルが買い進まれる展開とはなっていません。現状ユーロ/ドルは1.02ドル台前半から半ばで、ポンド/ドルは1.18ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が1円以上の上げとなり、クロス円もつれ高となっています。ドル/円は142円台を回復する動きであり、大幅上昇となっています。ユーロ/円はやや上値を抑えられているものの、145円台半ばでの推移となっています。また、ポンド/円は1円超の上昇となり168円を意識しての動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り中心線まで下落したものの、そこから持ち直しての動きとなっています。ただ、バンドの上限には届かず、目先はじり安基調となっています。やや上値の重さが感じられますが、基本的には上昇基調となっており、堅調地合いが続いています。再度バンドの上限を目指す動きとなるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり高基調となっており、トレンドそのものは上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところですが、底堅い動きから上値を拡大する可能性は十分にあります。バンドの中心線で支えられて持ち直すといった動きになりやすい局面だといえます。