EA-BANK モーニングレポート
「12月のFOMCで75bp利上げの可能性も」との発言でダウ下落も(11.21 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。コリンズ・ボストン連銀総裁のタカ派的な発言を受け、ダウがマイナス圏に沈む場面もありましたが、足元ではインフレに対する警戒感や地政学的リスクが後退していることなどを背景に、リスク志向の動きは根強く、ダウは199ドル高の33745ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって引けました。コリンズ・ボストン連銀総裁が12月のFOMCにおいて75bpの利上げの可能性もあるといった発言をしたことで債券に対する売りの流れが強まり、短期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となりました。米2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大する展開となっています。米10年債利回りは3.82%台後半、30年債利回りは3.92%台半ばで引けました。
為替相場 – ドル買い円買いで、クロス円はまちまち
為替相場では、ドルインデックスがプラス圏での引けとなりました。ポンドに対する買い戻しの動きが強まる一方で、金融当局者のタカ派的な発言を受けた債券利回りの上昇などを背景にドルに対する買いの動きが強まる展開となり、ドルインデックスは107を挟んでの動きが展開されました。ユーロ/ドルは1.03ドル台前半、ポンド/ドルは1.18ドル台後半でそれぞれ引けました。
円は小幅まちまちでの引けとなりました。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円は堅調地合いを維持しており、140円台前半から半ばでの引けとなっています。また、クロス円はユーロ/円が下落して145円台を割り込む一方、ポンド/円は166円台後半での推移となるなどしっかりとした動きが展開されました。全体的には様子見ムードであり、小幅まちまちでの引けとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから上昇基調を強め、バンドの上限をブレイクしてのバンドウォークとなりました。しかし、目先は上昇基調が一服し、横ばいでの推移となっています。調整の動きが入りやすい局面で横ばいとなっており、下値の堅さが意識されています。形としては再度バンドの上限まで上昇といった動きになる可能性を視野に入れておく必要があります。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。トレンドそのものが上向きで、バンドの上限まで上昇する可能性が高そうです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限まで上昇した場合はそこで抑えられる可能性が高そうです。