EA-BANK モーニングレポート
ハイテク株売りを背景に、ダウ大きく反落(9.29 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が反落しての引けとなりました。米国債利回りの持ち直しを受けてハイテク銘柄に対する売り圧力が強まる展開となりました。米金融引き締めとリセッションに対する警戒感から強まる流れとなっており、ダウは一時680ドル安水準まで下落しました。売り一巡後は下げ幅を縮小する展開となりましたが、ダウは458ドル安の29225ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが持ち直しています。前営業日の大幅下落に対する修正の動きが意識され、短期債利回りを中心に上昇基調を強め、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大する展開となっています。米10年債利回りは3.78%台前半、30年債利回りは3.71%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – ユーロの持ち直しにより、ドル軟調
為替相場では、ドルインデックスが下落。ドイツ連立政権がガス価格の上限設定で合意といった報道が伝わるとユーロに対する買いが先行し、さらにポンドに対する買い戻しの動きが強まりドルの上値は抑えられ、ドルインデックスは112を割り込んでの動きとなっています。現状ユーロ/ドルは0.98ドル台前半、ポンド/ドルは1.11ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は全体的に軟調地合いで推移しています。ドルインデックスが下落したものの、日米金利差の拡大に対する思惑からドル/円が堅調地合いとなっており、クロス円も上昇基調を強めました。ドル/円は一時144円台後半まで上昇する動きとなり、介入に対する警戒感も意識される展開となりましたが、目先は調整の動きに若干押し戻されています。また、ユーロ/円は141円台後半、ポンド/円は160円台を回復するなど上値を拡大しての動きとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、目先は下限で支えられて持ち直し、中心線まで上昇する展開となっています。中心線で抑えられるか、中心線をブレイクしてバンドの上限を目指すのかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり安基調となっており、トレンドそのものは下向きです。そのためバンドの中心線で抑えられて再度下限まで下落する可能性が高いといえます。バンド幅は比較的狭いため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きに注意が必要ですが、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要となります。