EA-BANK モーニングレポート
ダウ、年初来安値を更新(9.23 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅続落となって引けました。ダウは一時800ドルを超す下げとなり、引けでは持ち直したものの486ドル安の29590ドルでの引けとなりました。米国のタカ派的な金融政策が維持されるとの思惑からリスク回避的な動きが強まっており、年初来安値を更新しての引けとなっています。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引けとなりました。英国の経済政策に対する思惑から、英国債利回りが急騰しており、米国債に対する売りが意識されました。しかし、米株の大幅下落などを眺めて長期債利回りを中心に上値を抑えられる展開となりました。米10年債利回りは3.68%台中盤、30年債利回りは3.60%台中盤でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドル、対主要通貨で独歩高
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇となっています。米国の大幅利上げが継続するとの思惑が強まる中で米短期債利回りが上昇しており、ドルの下値を支える展開となっています。英国の経済政策に対する警戒感からポンドが大きく売られており、ドルの下値を支える流れとなっています。ユーロ/ドルなどもつれ安となっており、ドルは主要通貨に対して買われる展開となりました。ユーロ/ドルは0.97ドルを割り込む動きとなり、ポンド/ドルは1.08ドル台半ばまで押し込まれました。
円はまちまちでの推移となりました。ドルインデックスの大幅上昇を眺めてドル/円は上値を拡大し、143円を回復しての動きとなりました。一方、クロス円はリスク回避的な動きを背景にスイスフラン/円が上昇したものの、全体的には上値を抑えられており、ユーロ/円は1円超、ポンド/円に至っては4円超の下落となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり高基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と上限で挟まれたレンジを動いており、底堅い動きが維持される状況となっています。目先はバンドの+1σを意識してのレンジ圏での動きが展開されており、やや方向感の見えにくいところではありますが、押し目買い優勢の流れが期待される状況となっています。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向であり、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。大きな動きとなる可能性もあるだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先は買い優勢の流れであり、バンドの上限での動きがポイントとなりそうです。