EA-BANK モーニングレポート
リスク回避加速、ダウ410ドル安水準に(4.11 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。米国債利回りの上昇などを背景にハイテク銘柄に対する売り圧力が強まる展開となり、下げ幅を拡大する展開となっています。また、米国の金融引き締めに対する思惑からリスク回避的な動きが強まる状況となっています。ウクライナ情勢や上海のロックダウンなども警戒感を強める展開となり、ダウは410ドル安水準での引けとなりました。
米国債市場では、まちまちでの推移。短期債利回りは上値の重い展開となっていますが、長期債利回りが大幅上昇となっています。インフレ懸念の強まりやそれに伴う金融引き締めに対する思惑などが債券に対する売り圧力を強めており、短期債利回りも下げ幅は縮小しています。10年債利回りは2.78%台で、30年債利回りは2.82%台での推移となっています。長短金利差は拡大する動きとなっており、リセッションに対する警戒感が和らぐ展開となっています。
為替相場 – ドル底堅く、円独歩安基調継続
為替相場では、ドルインデックスが底堅い動き。米長期債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い意欲が根強く、堅調地合いを維持しています。ただ、米国の消費者物価指数の発表を控えていることで、結果を見極めたいとの思惑からも、全体的にはやや方向感の見えにくい展開となっています。ユーロ/ドルやポンド/ドルは大きな動きにはなっていません。
一方、円は全体的に軟調地合い。ドル/円が125円を突破して上値を拡大する展開となったことなどを眺めてクロス円も上昇基調となっており、円は対主要通貨で独歩安基調となっています。ドル/円は一時125円台後半まで上昇しており、買い優勢の流れが継続しています。目先は調整の動きが入っていますが、125円台前半から中盤での動きであり、下値の堅い展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、一時中心線で支えられる動きとなりましたが、そこから下落基調を強めて中心線を割り込み、そのままバンドの下限まで下落する展開となっています。バンドの下限では下げ渋る動きとなっていますが、ここからバンドブレイクそしてバンドウォークといった動きになるかどうかに注目です。
現状、バンドの下限が下落する一方、上限は横ばいでの推移です。上限が上昇に転じた場合はバンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークが期待され、下値を拡大する流れとなりそうです。逆に上限が横ばいから下落といった動きになった場合は一時的には調整の動きが入る可能性が高まり、バンドの中心線を目指しての持ち直しといった動きとなるかもしれません。