EA-BANK モーニングレポート
ロシアのウクライナ侵攻に対する警戒から米株が続落(2.21 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が続落しての引けとなっています。ロシアのウクライナ侵攻に対する警戒感が根強く、売り圧力が強まる展開となりました。米国はここから3連休となるため、ポジション調整の動きや買い控えの動きが意識され下値を拡大しました。ダウは一時330ドル安水準まで下落する流れとなりましたが、売り一巡後はそこまでの下落に対する調整の動きが入り、プラス圏に浮上する場面もありました。引けにかけて再度下落に転じ230ドル安水準で引けています。
米国債市場では、利回りが低下しての引けになっています。米国の金融政策に対する思惑がある一方、地政学的リスクの高まりなどを背景に安全資産としての債券に対する買い意欲が強まる展開となっています。米10年債利回りは1.92%台に、30年債利回りは2.23%台での推移となっています。
為替相場 – 地政学的リスクを背景に、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇して引けています。米国債利回りは低下している一方、安全資産としてのドルに対する買いの流れが維持されており、ドルインデックスは96を回復しての引けとなりました。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、ユーロ/ドルは1.13ドル台前半、ポンド/ドルは1.36ドルを割り込んでの引けとなっています。
円は小幅まちまちでの引けとなっています。ドルに対する買い意欲が意識されたことでドル/円は堅調地合いとなって115円台を回復しての引けとなっています。ただ、クロス円は株安を背景にリスク回避的な動きが意識されて全体的に円買い圧力が強まりました。ただ、ドル/円の堅調を眺めてクロス円も下げ渋る展開であり、ユーロ/円は130円台前半、ポンド/円は156円台前半での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線で挟まれたレンジでの動きが展開されています。上値の重い展開となっており、目先はバンドの下限をブレイクしての動きが展開されています。ただ、そこからは下げ渋る動きとなっており、再度バンドの中心線を目指して持ち直す可能性も十分にあるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線が下落する動きとなっています。トレンドそのものは下向きとなっており、上値の重い展開が継続しやすい状況です。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、やや下落が行き過ぎている状況です。バンドの上限が上昇に転じれば話は変わりますが、目先は持ち直し基調とみることもできる場面です。