EA-BANK モーニングレポート
米株はまちまちでの引け(10.13 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引け。ダウは前営業日終値を挟んでの動きが継続し、結局ほぼ変わらずの0.53ドル安となって引けています。インフレに対する警戒感から一時260ドル安水準まで下落したものの、売り一巡後は買い戻しの動きが強まる流れとなり、70ドル高水準まで上昇する場面もありました。FOMC議事要旨では年内のテーパリングが確認され、来年半ば頃の終了が意識される状況となっています。インフレに関しては一過性とみており、警戒感はそこまで高まりませんでした。また、米長期債利回りの低下などを背景に、NASDAQはやや上値を拡大する展開となりました。
また、米国債市場もまちまち。2年債利回りなどが上昇基調を維持して上値を拡大し、0.36%台に浮上する展開となる一方、長期債利回りが大幅続落となり、10年債利回りが1.54%台に、30年債利回りが2.03%台に低下しています。米30年債入札が好調となったことで、長期債を中心に買い優勢の流れが強まる展開となっています。また、ここまでの上昇に対する調整の動きなども意識されました。
為替相場 – ドル軟調も、円売り継続
為替相場では、ドルインデックスが下落。米長期債利回りの低下などを受けてドルの上値が抑えられています。対ユーロ、対ポンドなどでドル売りの流れが強まり、ユーロ/ドルは1.16ドルを意識しての動きとなっています。また、ポンド/ドルも1.36ドル台半ばまで上昇しています。ここまでの上昇に対する調整の動きなどもあり、ドル売り圧力が強まりました。
一方、円は軟調地合い。ドルの軟調地合いを背景にドル/円は下落しての推移となっていますが、クロス円においては円売りの流れが意識されて上昇基調が強まっています。欧米株の底堅い動きなどが意識される中で円に対する売りが継続する展開となっています。ただ、ドル/円が下落していることもあり、クロス円も上値を抑えられる展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 売り優勢の流れ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直しての動きとなり中心線まで上昇したものの、そこでは抑えられる動きとなっています。目先は売り圧力が強まり、バンドの下限まで下落する展開となっています。ここをからバンドブレイクとなるかどうかに注目であり、バンドブレイクとなれば下値を拡大する展開が意識されそうです。支えられた場合は再度バンドの中心線まで押し戻す動きが展開され、レンジ圏での動きが意識されやすい状況となりそうです。
現状バンドの上限が横ばいで、下限がじり安から横ばいとなっています。上限が上昇するかどうかがポイントとなりそうで、上昇となればバンドブレイクからバンドウォークとなって下値拡大となりそうです。ただ、目先はバンドの上限が再度下落に転じる可能性も高そうで、そうなった場合はトレンドそのものは下向きですが、調整を入れながらの展開ということになりそうです。