モーニングレポート > 2021.5.18
EA-BANK・モーニングレポート 5.18
米株はマイナス圏での引け(5.17 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引けとなりました。インフレに対する警戒感などが意識され、ポジション調整の売り圧力が強まる展開となっています。しかし、ダウは一時200ドル超の下落となりましたが、引けにかけて買い戻しの動きに下値を削る展開となっています。ボスティック・アトランタ連銀総裁が今は政策変更を検討する時期ではないとの発言をしたことが好感され、下値を支えました。
一方、米国債利回りは小幅に上昇しての推移となっています。株安などが意識されて上値を抑える動きも見られましたが、欧州債券利回りの上昇やインフレに対する警戒感が意識され、債券に対する売り圧力が強まる流れとなっています。ただ、全体的には大きな動きとはなっておらず、様子見ムードが強まる展開です。
為替相場 – ドル売り優勢
為替相場は、ドルインデックスが上値の重い展開となっています。経済再開への期待感の高まりからポンドに対する買い戻しの動きが継続しており、ドルの上値を抑える展開となっています。また、ユーロもしっかりとした動きが展開されています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドル売りの流れを背景にドル円が上値を抑えられており、クロス円もつれ安となる一方、ポンド円は底堅い動きが意識されています。米株が下げ幅を縮小したことも円買いに対する巻き戻しの動きを強める流れとなっています。ドル円は109円台を維持しての動きとなる一方で、豪ドル円は85円台を割り込んでの推移となっています。
ドル円・ボリンジャーバンド –持ち直し基調
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線が上値抵抗帯として意識される流れが継続し、上値の重い展開となっていました。しかし、目先は中心線を抜けて上昇しており、ここからバンドの上限まで上昇することができるかどうかがポイントとなりそうです。直近の動きでバンドの下限まで届かなかったことで下値の堅さが意識されており、バンドの上限まで上昇する可能性は高まっているのではないかといえます。
バンドの上下限中心線は横ばいでの動きとなっています。バンド幅は比較的狭い状況となっているので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はバンドの中心線を挟んでの動きが展開されており、すぐに大きな動きにはなりにくいところであり、レンジ圏での動きが意識されるのではないでしょうか。