モーニングレポート > 2021.5.17
EA-BANK・モーニングレポート 5.17
米株続伸(5.14 NY時間)
週末のNY市場は、米株が大幅に続伸しての引けとなりました。米国でワクチン接種を完了した人は原則マスクをつけなくても良いとの指針が発表されたことなどを背景に、経済の活発化が期待されてリスク志向の動きが強まりました。米国債利回りが低下したことでハイテク銘柄に買いの流れが強まったことも市場を支えました。
一方、米国債利回りは低下しての引けとなりました。米株は上昇したものの、米小売売上高が市場予想を下回ったことなどを受けて金融緩和の長期化に対する思惑が意識され、債券に対する買い意欲が強まりました。特に長期債利回りを中心に下げ幅が拡大する展開となりました。
為替相場 – ドル売り優勢
為替相場は、ドルインデックスが軟調地合いでの引けとなりました。米国債利回りが長期債を中心に低下する中、ドルの上値が抑えられる動きとなりました。株価の上昇基調を眺めて安全資産としてのドルに対する売りも上値を抑える要因となっています。ユーロ/ドルは1.21ドル台を回復しての引けとなり、ポンド/ドルは一時1.41ドルを回復する展開となりました。
一方、円は軟調地合いとなって引けています。ドル/円はドル売り圧力の強まりを受けて小幅に下落しての引けとなっていますが、株高を受けてのリスク志向の動きが強まったことで、クロス円は全体的に上昇基調を強めています。ユーロ/円は132円台後半での推移で、直近の高値を更新しており、豪ドル/円は85円台を回復しての引けとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの小動きとなっていましたが、朝方に若干売りの流れが意識される展開となっています。目先はバンドの下限まで下落していますが、ここからバンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目でしょう。
現状はバンドの上下限中心線が横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅は比較的狭い状況となっているだけに、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。目先バンドの下限まで下落しているので、ここからバンドブレイクしてバンドウォークとなる可能性はありそうです。ただ、まだレンジ圏での動きが意識されている中での動きであるだけに、しっかりとバンドブレイクとなるかどうかの見極めは必要でしょう。