EA-BANK・モーニングレポート 2/3朝
米国の経済対策に対する期待感から、ダウは一時600ドル超の上昇(2/2 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が大幅上昇となって推移。米国の経済対策に対する期待感やコロナワクチンの普及を受けて経済の先行きに対する悲観的な見方が後退したことなどが好感されました。ダウは一時600ドル超の上昇となるなど、買い意欲は強まっています。朝方から買い優勢の流れであり、上昇一巡後も底堅い動きから高値圏での推移を維持。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。米株の大幅上昇を眺めて債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。米10年債利回りは1.10%を回復。
為替相場 – ユーロやポンドに対する売りの流れが継続、円安に進みにくい局面
為替相場は、ドルが続伸する展開。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が維持されています。対ユーロなどでドルに対する買いの流れが意識されています。ドルは対円でも上昇しており、ドル/円は105円台での推移となっています。ただ、105円上の水準は依然として重く、伸び悩む展開となっています。
また、リスク志向の動きが強まる中、クロス円は全体的に軟調となりました。ユーロやポンドに対する売りの流れが継続しており、円安に進みにくい局面となっています。
ドル/円 – 目先は上値が重いか【ボリンジャーバンド】
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクする動きから調整の動きが入り、目先は上値の重さが意識されています。ただ、中心線では支えられる動きであり、下値の堅さが意識されています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されています。とはいえ、まだバンド幅は縮小する余地が大きく、さらにバンドの中心線を意識しての動きとなっていることから、すぐにバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。
バンドの中心線で支えられる限りは底堅い動きが意識されるところであり、再度バンドの上限を目指しての動きとなるでしょう。逆に中心線のブレイクを意識した場合、バンドの下限は105円前後の水準であり、ここで支えられるかが先行きを占う上で重要となるでしょう。