EA-BANK・モーニングレポート 3.4
NASDAQが大幅続落(3.3 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの推移。ダウが底堅い動きを見せる一方、NASDAQが大幅続落となっています。米経済の先行きに対する楽観的な見方が意識される一方、ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで足元の経済に対する警戒感が強まる展開となっています。調整の動きもあり全体的には上値の重さが意識される展開ですが、原油価格の上昇などを受けて関連銘柄に対する買いがダウを支えている状況となっています。
一方、米国債利回りは大幅上昇となって推移。インフレに対する警戒感から債券に対する売り圧力が強まっており、特に全営業日に低下した10年債利回りが上げ幅を拡大し、一時1.5%に迫る展開となりました。
為替相場 – ドル堅調も週末の雇用統計待ち
為替相場は、ドルが底堅い動きとなって推移。米国債利回りの大幅上昇などを眺め、ドルに対する買い戻しの動きが意識されています。米株の上値の重い展開なども安全資産としてのドル買い圧力となっており、堅調地合いが展開されています。特に対円や対オセアニア通貨に対するドル買いの流れが強まっています。
一方、円はまちまちでの推移。ドル/円の堅調地合いが意識され、クロス円もしっかりとした動きが展開されています。しかし、ここまでの上昇に対する調整の動きからオセアニア通貨に対する売りの流れが意識されており、前営業日終値比マイナス圏での推移となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、週末の雇用統計に向けて様子見ムードが意識されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動きが意識
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクし、一時107円台を突破する動きを見せましたが、バンドウォークとはならずに下落し、目先はバンドの中心線を挟んでの小動きとなっています。買い戻しの動きが意識されているものの、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。
また、バンドの上下限中心線はじり高基調ですが、上昇の勢いは弱くほぼ横ばいといった状況となっています。バンド幅は比較的狭いのでバンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっているだけに大きな動きにはなりにくく、方向感を探る展開ということができそうです。