EA-BANK・モーニングレポート 3.3
米株まちまちで方向感を探る展開(3.2 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの推移。ダウが前営業日終値を挟んでの動きで方向感の見えにくい展開となる一方、NASDAQなどは下落しています。ワクチン接種のペースが加速するとの思惑が世界的な経済の先行きに対する楽観的な見方を強める一方、史上最高値圏での動きが継続する中で利食い売りも意識される展開となっています。欧米の金融当局は緩和的な金融政策を維持する見込みであり、株価の下値を支えやすい局面は維持されています。
一方、米国債利回りはまちまち。米10年債利回りに対する調停の動きが意識されてマイナス圏での推移となっていますが、2年債利回りや30年債利回りなどは上昇しています。全体的には債券に対する売り意欲は根強く、利回りは底堅い動きが意識されやすい状況となっています。
為替相場 – ドル売り圧力が強まる
為替相場は、ドルが軟調地合いとなって推移。ブレイナードFRB理事が米国債利回りの急伸について懸念を表明したことなどを背景に、ドルに対する売りの流れが強まる展開となっています。対ユーロでは一時1.21ドル回復目前の水準まで上昇しており、ドルの上値が抑えられる展開となっています。
一方、円は軟調地合い。ドルの下落につれ安となっており、クロス円はしっかりとした動きが展開されています。ドル/円は大きな動きにはなっていませんが、NY時間帯は日中安値圏での推移が継続しています。ドルの軟調地合いを眺めてドル/円はマイナス圏での推移ですが、円に対する売り圧力も根強く、大きな動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値の重さが意識
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から中心線を抜けて一気に下限に到達する動きとなっています。ただ、そこからは横ばいでの動きとなっており、狭いレンジでの動きが展開されています。調整の入りやすい状況で上値が抑えられている形となっており、こういった状況下では再度バンドの下限まで下落する可能性が高いでしょう。しかも大陰線で一気に下落することも多いので、その点は注意が必要でしょう。
また、バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところですが、仮にバンドの中心線に到達してもそこでは抑えられて下落といった動きになり、下値を拡大するのではないでしょうか。目先はバンドの下限の方向感に注意しての対応となりそうです。