EA-BANK・モーニングレポート 3.2
ダウが大幅上昇(3.1 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が大幅上昇となって推移。ダウは一時700ドル超の上昇となるなど買い意欲が強まる展開となっています。米製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発したワクチンが当局により緊急使用が承認されたことで世界経済の回復に対する期待感が高まる展開となっています。日本株や欧州株も軒並み上昇しており、リスク志向の動きが強まっています。
一方、米国債利回りは長期債利回りが上昇基調を強めています。先週末に大きく下落した反動で、債券に対する調整売りの動きが展開されています。リスク志向の動きの強まりから債券に対する売り意欲は根強く、長期債利回りを中心に上昇基調が維持されている局面ということができそうです。ただ、急激な上昇がインフレに対する警戒感を強めていることもあり、その動向には注意が必要でしょう。
為替相場 – リスク志向の動きを背景に円売り圧力強まる
為替相場は、ドルが底堅い動きとなって推移。米国の長期債利回りの上昇を受けて米欧の利回り格差が拡大し、対ユーロなどでのドル買い圧力が強まる展開となっています。ただ、株価の大幅上昇を受けて安全資産としてのドル買いに対する巻き戻しの動きが見られており、積極的に上値を拡大するといった展開にはなっていません。
一方、円は軟調地合い。市場全体のリスク志向の動きを背景に、円に対する売り圧力が強まっています。ドル/円はドルに対する買い意欲の強まりなどもあって106円台後半での推移が展開されています。クロス円も全体的に底堅い動きを見せており、円売りの流れが優勢となっています。特にオセアニア通貨に対する買い戻しの動きが意識されており、豪ドル/円は83円台を回復する動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動きが展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いていますが、比較的底堅い動きが展開されており上値を拡大する流れとなっています。目先はバンドの上限まで上昇してバンドブレイクからバンドウォーとなっていましたが、そこから調整の動きが入っています。一時的には調整の動きが入る可能性はありそうですが、下値は堅そうです。
また、バンド幅は緩やかに拡大していますが、バンドの下限の下落の勢いが落ちてきており、このまま横ばいから上昇といった動きになればバンドの上下限中心線が上昇といった動きになり、トレンドそのものは上向きながらもバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくく、調整を入れながら上値を拡大するといった動きになりそうです。