EA-BANK・モーニングレポート 2.10朝
一時下げ幅拡大するも底堅い動きが展開(2.9 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての推移。朝方から調整売りに上値を抑えられる展開となっていましたが、リスク志向の動きが意識される中で下げ渋り、プラス圏に浮上しての動きとなっています。欧州株が企業決算を受けてやや上値の重い展開となったことが警戒されるものの、全体的には手掛かり材料難から様子見ムードが強まる展開となっています。
一方、米国債利回りはまちまちでの推移。2年債利回りなどは底堅い動きとなったものの、10年債利回りなどは低下しての動き。ただ、米株の持ち直しを受けて長期債の債券買い意欲も低下し、長期債利回りも下げ幅を縮小する展開となっています。前日終値比で見れば大きな動きにはなっておらず、株式市場の動向を眺めて小動きとなっています。
為替相場 – ドルが下値を拡大
為替相場は、ドルが続落しての推移。ここまでのドルに対する買い戻しの動きが一服したことや米長期債利回りの低下などが嫌気され、ドルに対する売りの流れが意識される状況となっています。金融政策の先行きもドルの上値を抑える要因となっており、ドルの先安観は払しょくしにくい状況となっています。
一方、円は上昇。ドル/円が105円を割り込んで下げ幅を拡大し、104円台半ばまで押し込まれていることを眺めてクロス円も前日比マイナス圏での推移を継続しています。ただ、米株が押し戻される中でリスク志向の動きが意識され、ユーロ/円などを中心に円に対する買いの流れが巻き戻される展開となっています。前日比ではクロス円は大きな動きにはなっていない状況です。
ドル/円 – 下値を拡大するもレンジ圏での動きへ【ボリンジャーバンド】
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動いており、上値の重さが意識される状況となっています。バンドの中心線が上値抵抗線として意識されており、先行きも下値を拡大しやすい形ということができそうです。
ただ、バンドの上限が横ばいでの動きとなっており、ここからバンドの下限の下落基調が持ち直す動きとなった場合はバンドの上下限中心線が横ばいといった動きとなり、レンジ圏での動きが意識されやすくなるでしょう。しかし、バンドの上限が上昇に転じた場合はバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性が高まるため、目先はレンジ圏での動きとなる可能性が高そうですが、バンドの上限・下限の方向感には注意が必要な局面です。