EA-BANK・モーニングレポート 2/9朝
依然としてリスク志向の動きが継続(2/8 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての推移。アジア市場や欧州市場でのリスク志向の動きが意識され、底堅い動きが展開されています。米国の追加経済対策に対する期待感、コロナワクチン普及なども下値を支えています。米国の金融政策も依然として緩和的なものが維持される可能性が高く、市場には楽観的なムードが強まっています。ただ、日中は利食い売りに上値を抑えられる場面もあり、レンジ圏での動きとなりました。
一方、米国債利回りは調整の動きが意識される展開。過去最低水準を付けた2年債利回りは持ち直す動きを見せましたが、10年債利回りなどはここまでの上昇を受けて調整の動きが意識されています。ただ、米株が上昇基調を維持する中、債券を積極的に買う動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる状況となっています。
為替相場 – 緩和的な金融政策を背景に、ドルの上値重い
為替相場は、ドルが軟調地合いでの推移。ここまでのドルに対する買い戻しの動きが一服したことで、調整売りの流れが意識されています。メスター・クリーブランド連銀総裁が米国の金融政策は極めて長期間にわたり緩和的といった発言をしており、ドルの上値を抑える状況となっています。
一方、円は小幅まちまち。ドル/円がドルの軟調地合いを受けてNY時間帯から売りの流れを強めたことで、クロス円も上値を抑えられる状況となっています。ただ、オセアニア通貨はプラス圏での推移となっています。基本的には株高を受けたリスク志向の動きが意識される局面であり、クロス円の下値を支える要因となっています。
ドル/円 – 上値の重さが意識されて下値拡大の可能性も【ボリンジャーバンド】
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなり、下値を拡大しての動きとなっています。目先は調整の動きが入っていますが上値は重く、横ばいでの推移となっています。上値の重さが意識されているところであり、形としては再度バンドの下限まで下落してもおかしくないところとなってインす。
現状ではバンドの上下限中心線が下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。一時的に押し戻す場面があるかもしれませんが、基本的には戻り売り優勢の形であり、バンドの下限まで下落する可能性は高そうです。バンドの下限の下落の勢いが落ちてきており、これが横ばいから上昇となれば流れが多少変わってきますが、目先は売り優勢といった局面と言えそうです。