EA-BANK・モーニングレポート 2/8朝
米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想下回る(2/5 NY時間)
先週金曜日のNY市場は、米株が上昇しての引け。米国の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、前回分も下方修正されるなど警戒感が強まる流れとなりました。その一方で失業率が市場予想寄りも良いものとなったことでリスク志向の動きが維持され、米株は堅調地合いでの引けとなっています。
一方、米国債利回りは長期債利回りが株価の上昇やバイデン政権の追加経済対策が成立に向けて前進したことを好感して上昇しています。しかし、2年債利回りなどは一時過去最低を付けるなど、短期債買い、長期債売りの流れが意識されました。
為替相場 – ドルの上値は抑えられるも、リスク志向の動きを受けて円が売られやす地合い
為替相場は、ドルが軟調地合いでの引け。米雇用統計を受けてドルに対する売りの流れが意識され、下値を拡大する展開となっています。リスク志向の動きの強まりを背景に、安全資産であるドルに対する売りの流れが意識され、対ユーロで1.20ドル台中盤まで押し戻しています。その他の通貨に対してもドルは上値の重さが意識される展開となっています。
一方、円は全体的には軟調地合い。ドル/円は雇用統計後のドル売りの流れを受けて上値の重い展開となりましたが、105円台の前半から中盤での動きは維持されており、クロス円はユーロ/円が127円回復を意識する展開となるなど、リスク志向の動きを背景とした円売りの流れが強まる展開となっています。ただ、ポンドはそれまでの上昇に対する調整の動きが意識されたこともあり、NY時間帯はやや上値の重い展開となりました。
ドル/円 – トレンドが転換して上値の重い展開へ【ボリンジャーバンド】
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなる展開から調整の動きが入り、一気にバンドの中心線をブレイクしての下落となっています。ただ、バンドの下限には届いておらず、目先は-1σを挟んでの動きとなっており、やや方向感の見えにくい展開となっています。
現状ではバンドの上下限中心線が下落基調へと転じており、トレンドそのものが下向きです。目先は下値の堅さも意識されていますが、バンドの中心線で抑えられ、再度バンドの下限を目指す動きとなってもおかしくはありません。大きな動きにはなっていませんが、上値の重さが意識されている点には注意が必要でしょう。バンドの中心線を上抜けることができるかがポイントとなっていきそうです。