EA-BANK・モーニングレポート 2/4朝
米雇用統計に期待が高まり、リスク志向の動き強まる(2/4 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての推移。米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを受けて週末の米雇用統計に対する楽観的な見方が強まり、リスク志向の動きが強まっています。ダウは一時300ドル超の上昇となるなど、上値を拡大する展開となっています。日中も大きな動きにはならず、底堅い推移が展開されています。
一方、米国債利回りは小幅まちまちでの推移。米株の堅調地合いを眺めて長期債利回りがしっかりとした動きとなったものの、2年債利回りなどはマイナス圏での推移となっています。米国債に対する売りの流れが巻き戻される動きも散見されており、やや方向感の見えにくい展開となっています。
為替相場 – リスク志向の動きを受けてドル/円が上伸
為替相場は、ドルが上昇しての動き。米経済の先行きに対する期待感が強まったことで、ドルに対する買い安心感が広がる状況となっています。特にユーロ/ドルが1.20ドルを割り込むなど、ユーロに対する売りが意識される局面となっています。その一方、NPCでマイナス金利に否定的な見方が示されたことでポンド/ドルに対する買いが強まっています。
一方、円はまちまち。ドルに対する買い意欲が強まる中、ドル/円は105円台半ばまで上昇するなど円安が進行しています。また、ポンドに対する買い意欲が強まっており、144円台を回復して上値を拡大しています。しかし、ユーロの上値が重く、ユーロ/円は軟調地合いとなっています。全体的には株高を受けたリスク志向の動きが強まる中で円に対しては売られやすい地合いとなっています。
ドル/円 – 底堅い動きが意識され、押し目買い優勢【ボリンジャーバンド】
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で支えられて上昇し、目先はバンドの上限を意識しての動きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなっていませんが、底堅い動きから上値を拡大しています。バンドの上限と中心線に挟まれたレンジを動いており、堅調地合いが維持されそうな形となっています。
現状ではバンドの上下限中心線が上昇基調にあり、トレンドそのものは上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった急激な上昇にはなりにくく、調整を入れながら上値を拡大するといった動きになりやすいところです。一時的に調整の動きが入る可能性はありますが、押し目買い優勢の流れと言えそうです。