EA-BANK・モーニングレポート 3.1
ダウが急落し、米国債に対する買いが強まる(2.26 NY時間)
先週末のNY市場は、米株がまちまちで引け。ダウが大幅下落となる一方、NASDAQはプラス圏での引けとなっています。決算の悪化やここまでの上昇に対する調整の動きが強まり、ダウは下げ幅を拡大して31000ドルを割り込んでの引けとなっています。
一方、米国債利回りは大きく下落しての引け。各国地域の中銀が市場混乱の鎮静化に動く中で債券市場は世界的に安定する動きが展開されています。パウエルFRB議長は金融政策の引き締めに動く計画はないとしており、債券に対する買い戻しの動きを支える展開、米10年債利回りは1.5%を割り込んでの引けとなりました。
為替相場 – ドル・円に買い戻しの動き
為替相場は、ドルが大幅上昇となって引け。ダウの大幅安を背景に、安全資産としてのドルに対する買い戻しの動きが強まっています。また、インフレに対する警戒感から金利の先高観は根強く、ドルの下値を支える展開となっています。特に緩和的な金融政策の継続が見込まれていることからユーロに対する売りの流れが強く、ユーロ/ドルが下値を拡大する展開となりました。
一方、円は底堅い動き。ドル/円はドルの買い意欲が強まる中で上昇したが、クロス円は大きく下落する展開となっています。ダウの大幅下落を背景にリスク回避的な動きが意識され、円に対する買い意欲が強まる展開となっています。特にここ最近買いの流れが強まっていたオセアニア通貨に対して円の買い戻しの動きが強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動きが展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で支えられてバンドの上限まで上昇したものの、目先はそこから調整の動きが入り中心線まで下落する展開となっています。目先はやや上値の重さが意識されているものの一時的な調整の動きであり、バンドの中心線では支えられやすい底堅い動きが意識されている局面ということができるでしょう。
また、バンドの上下限中心線はじり高基調となっています。上限の上昇の勢いは落ちていますが、現状ではまだトレンドは上向きということができるのではないでしょうか。バンドの中心線で支えられて再度バンドの上限まで上昇といった動きになりやすい形と言えそうです。ただ、バンド幅は比較的広いのでバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくく、バンドの上限まで上昇してもそこでは抑えられそうです。