EA-BANK・モーニングレポート 2.26
米国株式市場に調整の動き強まる(2/25 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が大幅に下落しての推移。米中古住宅販売製薬指数が市場予想を下回ったことなどが嫌気され、調整の動きが強まっています。史上最高値を前日に更新したことで利益確定の売りが意識されていることも下げの要因として意識されています。ダウは一時590ドル安水準にまで下落するなど、リスク志向の動きが巻き戻されています。
一方、米国債利回りは大きく上昇しての推移。米株は大幅下落となっているが、インフレ期待の高まりや7年債入札が不調となった事などを受けて債券に対する売りの流れが強まっており、10年債利回りが一時1.6%を突破するなど約1年ぶりの高水準となっています。短期債利回りも上昇基調を強める展開となっています。
為替相場 – ドルが持ち直す動き
為替相場は、ドルが小幅に下落しての推移。東京時間帯から上値の重い展開となっており、欧州時間帯で下げ幅を拡大しましたが、NY時間午後に入ると持ち直して一時プラス圏に浮上するなど、米国債利回りの大幅上昇を眺めたドルの買い戻しの動きが意識されています。ただ、インフレ圧力の高まりなどを眺めて目先は上値を抑えられています。
一方、円はまちまち。ドル/円が日米の金利差の拡大を受けて底堅い動きとなっており、ユーロ/円などはプラス圏での推移となっています。その一方で株安を受けたリスク回避的な動きの強まりを眺めて円に対する買い意欲は根強く、ポンド/円などはNY時間帯に売り圧力が強まる展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジから売り圧力が強まり、バンドの中心線を抜けて一気に下限を意識する動きとなりました。ただ、下限には届かずに持ち直し、バンドの中心線を上抜けています。このままバンドの上限まで上昇する可能性は十分にありそうです。
また、バンドの上下限中心線はほぼ横ばいであり、レンジ圏での動きが意識されやすい形です。バンド幅は比較的狭い状況ですが、目先はまだ大きな動きにはなりにくいところではないでしょうか。バンドの上限をブレイクできるかがポイントとなりそうですが、上限では抑えられるのではないかとみています。