EA-BANK・モーニングレポート 2.25
ダウは上値を拡大して史上最高値を更新(2/24 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての推移。ダウは朝方は調整売りに110ドル安水準まで下落しましたが、売り一巡後は持ち直して一時470ドル高水準まで上昇し、史上最高値を更新しています。パウエルFRB議長が金融政策に関しては長期的な低金利政策を維持すると発言したことなどを受けて買い意欲が強まっています。NASDAQなども上昇基調を強めており、リスク志向の動きが意識される局面となっています。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。低金利政策が長期化するとの思惑が上値を抑える中、株式市場での大幅上昇や、インフレに対する警戒感から債券に対する売りの流れが強まる状況となっています。米30年債利回りは2.2%を突破して上値を拡大しており、債券に対する売りの流れが維持されています。
為替相場 – リスク志向の動きを意識した円売り優勢
為替相場は、ドルが堅調地合いでの推移。ただ、ポンドやオセアニア通貨に対する買い意欲も根強く、全体的には方向感の見えにくい展開となっています。低金利政策の長期化に対する思惑もドルの上値を抑える展開となっています。
一方、円はリスク志向の動きを意識した売り圧力が強まっています。ドル/円が一時106円台を回復するなど上値を拡大しています。また、クロス円も上昇する流れとなっており、昨日の東京時間で一時150円を回復したポンド/円もそこからは調整の動きが入っていますが、底堅い動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 買い戻し優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落し、そこで支えられる動きとなっています。目先はやや上値の重さが意識されていますが、中心線では支えられており、ここから再度バンドの上限まで上昇する可能性も十分にあるでしょう。
また、バンド幅は縮小傾向にあり、市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れとなっています。ただ、現状はバンドの中心線を意識しての動きとなっていることから大きな動きとはなりにくく、レンジ圏での動きとなる可能性が高そうです。しばらくは105円台後半での動きが展開されるのではないでしょうか。