EA-BANK・モーニングレポート 2.24
底堅い動きから持ち直し(2.23 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちとなって推移。朝方はここまでの上昇に対する調整や欧州株の上値の重い展開などを眺めて売り圧力が強まり、ダウが一時360ドル安水準まで下落する流れとなりました。しかし、売り一巡後は米経済の先行きに対する期待感や、パウエルFRB議長が経済支援継続を示唆したことなど受けて持ち直し、ダウがプラス圏に浮上しての推移となっています。NASDAQなども下げ幅を縮小しており、リスク回避的な動きは強まっていません。
一方、米国債利回りはまちまちでの推移。10年債利回りが低下する一方、2年債利回りや30年債利回りが上昇する流れとなっています。長期の米国経済に対する楽観的な見方は根強く、全体的には債券に対する売りの流れが維持されやすい状況ということができそうです。
為替相場 – ドルに買い戻しの動き
為替相場は、ドルが堅調地合いでの推移。米国債利回りの底堅い動きや、ユーロなどに対する調整売りの流れが意識され、ドルが買い戻されています。大きな動きではないものの、ここまでの下落に対する調整の動きが意識される展開となっています。
一方、円はドルの底堅い動きを眺めてドル/円が堅調地合いとなっており、クロス円も全般的に堅調な動きとなっています。特に英国の経済回復への期待感が高まっていることを受けてポンドに対する買い意欲が強まっており、ポンド/円は148円台半ばでの推移となっています。米株の持ち直しなどを受けて円に対する売りが意識されやすい状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 買い戻し優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落してバンドの中心線を抜けて下限を目指す動きとなったものの、下限には届かずに押し戻し、目先はバンドの中心線を上抜ける形となっています。このままバンドの上限まで上昇する可能性が高まっています。
また、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい形です。バンドの上限まで上昇してもそこでは抑えられる可能性が高そうです。バンド幅はそこまで縮小しておらず、現状ではバンドブレイクからバンドウォークといった展開にはなりにくいところです。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、バンドの上限と下限で挟まれたレンジでの動きが維持されるのではないかとみています。