EA-BANK・モーニングレポート 2.23
ダウが大きく持ち直し(2.22 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちとなって推移。朝方は利食い売りに抑えられてダウは200ドル超の下落となり、NASDAQなどもマイナス圏での推移となりましたが、売り一巡後はダウが急激に持ち直す動きとなり、100ドル超の上昇となっています。しかし、NASDAQなどは売りの流れが継続して下げ幅を拡大する展開となっています。ハイテク銘柄に対する調整売りの流れが強まる一方で、米経済の先行きに対する期待感からダウに対する買い意欲は根強い局面となっています。
一方、米国債利回りは長期債利回りを中心に上値を拡大する展開となっています。朝方は米株の軟調地合いを背景に10年債利回りは一時マイナス圏に転じる場面もありましたが、ダウの持ち直しを眺めて上昇に転じ、上値を拡大する流れとなっています。
為替相場 – ドルの上値が重く、ドルインデックスが90を挟んでの動き
為替相場は、ドルが軟調地合いでの推移を継続。欧州時間帯にドルインデックスは一時プラス圏に浮上する場面もありましたが、買い一巡後は下落基調が継続し、ドルインデックスは90を挟んでの水準まで下落しています。ユーロ圏経済の先行きに対する期待感などからユーロ/ドルが堅調な動きを見せ、ドルの上値を抑えています。
一方、円はドル/円がドル売りの流れを眺めて下落し、105円を挟んでの動きとなる一方、クロス円はダウの持ち直しなどを眺めて底堅い動きが展開されています。特にオセアニア通貨に対する買い意欲は根強く、豪ドル/円は83円台での動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 売り優勢も目先は大きな動きになりにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整が入り、そのままバンドの中心線を抜けて下落し、一気にバンドの下限をブレイクして下値を拡大しています。目先はバンドウォークが終了しているものの、上値が重く調整の動きが入っていません。さらに下値を拡大する動きであり、再度バンドの下限まで下落する可能性も十分にあるでしょう。
また、バンドの上限が上昇基調から下落に転じ、バンドの上下限中心線が下落する動きとなっています。トレンドそのものは下向きながら、バンドウォークとはなりにくい形です。一時的に調整の動きを入れながら下値を拡大する展開となりやすい格好です。現状は上値の重さが意識されている状況であり、このまま下値を拡大する展開も視野に入れての対応となりそうです。