EA-BANK・モーニングレポート 2.22
朝方上昇も調整の動きが意識される(2.19 NY時間)
金曜日のNY市場は、米株が小幅まちまちでの引け。朝方は米国の追加経済対策に対する期待感が高まり底堅い動きが展開されましたが、ここまでの上昇に対する調整の動きも意識されたことで上値を抑えられ、前日終値を挟んでの推移が展開されました。ダウは一時マイナス圏に転じる場面があるなど上値を抑えられましたが、小幅に上昇しての引けとなっています。
一方、米国債利回りは2年債利回りなどは小幅に下落したものの、長期債利回りが大きく上昇するなど先行きのインフレに対する懸念が強まる状況となっています。ワクチン接種が進んでおり、米経済の先行きに関しては楽観的な見方が強まる状況となっています。米10年債利回りは1.30%を突破してさらに上値を拡大し、一時1.36%と約1年ぶりの水準まで上昇しました。
為替相場 – 欧州通貨などへ買いが入り、ドルの上値抑えられる
為替相場は、ドルが軟調地合いでの推移。欧州の経済指標の改善などを背景としたユーロやポンドに対する買い戻しの動きが意識される中、反射的にドルの上値が抑えられました。米長期債利回りの大幅上昇がドルの下値を支える場面もありましたが、NY時間帯も上値の重さが意識されました。
一方、円はやや上値の重さが意識される展開。NY時間朝方は米株の上昇基調を背景にしたリスク志向の動きを背景に円売り圧力が強まりましたが、米株の上値が抑えられたことで円売りに対する巻き戻しの動きが展開され、じり安基調となりました。ただ、週末ということもあり大きな動きにはなっておらず、ドル/円は105円台半ばでの推移となりました。
ドル/円【ボリンジャーバンド】 – 売り優勢も目先は大きな動きになりにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から中心線を抜けて上昇して上限を目指す動きとなりましたが、上限には届かずに下落に転じ、目先はバンドの中心線を抜ける動きとなっています。このままバンドの下限まで下落する可能性もあるだけに注意が必要なところです。
バンドの上限がじり安、下限が上昇といった動きとなっており、まだバンド幅は広いものの縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われ、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要な局面です。ただ、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、やや上値の重さが意識されるもののバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはすぐにはなりにくいところでしょう。目先は様子見といったところかと思われます。