EA-BANK・モーニングレポート 2.19
経済指標の悪化を受けて調整売り圧力強まる(2.18 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が軟調地合いとなって推移。米国の新規失業保険申請件数が市場予想より悪かったことや欧州株の軟調地合いなどを背景に、ここまでの上昇に対する調整の動きが強まっています。ただ、日中は押し目買いの流れが強まる展開であり、積極的に売り込む流れにはなっていません。市場全体ではリスク志向の動きが意識されており、下値の堅い動きが展開されています。
一方、米国債利回りは底堅い動きが展開。10年債利回りが一時1.30%を突破して上値を拡大するなど、債券に対する売りの流れが維持されています。ただ、日中は株安などもあり、債券に対する買い戻しの動きも散見されており、1.30%を割り込んでの推移となっています。ただ、債券に対する売り意欲は根強く、利回りは上昇基調が意識されています。
為替相場 – ドル売り圧力が強まる
為替相場は、ドルが軟調地合いでの推移。英国でのワクチン接種が進む中で経済の正常化に向けた期待感が強まり、ポンドが買われやすい地合いとなっており、反射的にドルに対する売りが意識されています。米国債利回りは堅調地合いですが日中は上値の重い展開であり、ドルの上値を抑える展開となっています。
一方、円はまちまちでの流れ。ドル/円はドルに対する売りの流れや株安を受けた円買いが強まり上値を抑えられています。一方、クロス円は全体的に上昇しており、円安の流れが意識されています。特にポンド/円は147円台の後半まで一時上値を拡大しています。ユーロもポンドにつられる格好で下値の堅い動きとなっています。ただ、リスク志向の動きの巻き戻しなどを眺めてNY時間帯は全体的には小動きとなっています。
ドル/円【ボリンジャーバンド】 – 狭いレンジでの動きで様子見ムード
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を一時上抜ける時間もありましたが、バンドの上限までは上昇できずにバンドの中心線を下抜ける展開となっています。バンドの下限までは届いていませんが、中心線で抑えられており、上値の重さが意識される状況となっています。バンドの中心線で抑えられてバンドの下限まで下落といった動きになる可能性は十分にありそうですが、目先はまだ大きな動きにはなりにくそうです。
バンドの上下限中心線はほぼ横ばいとなっており、バンド幅は比較的狭いと言えそうです。とはいえ、そこまで市場にエネルギーが蓄積されているとも言いにくく、目先は上値の重さは意識されるものの、バンドの中心線を意識しての小動きとなる可能性が高そうです。