EA-BANK・モーニングレポート 2.18
米株は底堅い動きが展開される(2/17 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちで推移。欧州株の軟調地合いや高値警戒感の強まりなどを受け、一時下げ幅を拡大する場面もありましたが、ダウは堅調な経済指標などを背景に底堅い動きが展開されています。コロナワクチン接種が進む中で在宅勤務の減少が意識され、NASDAQはマイナス圏での推移となっています。注目されていた米FOMC議事要旨ではコロナウィルスに対する警戒感や経済の不確実性に対する指摘がなされた一方で2021年の米経済に対する強い見通しを表明しており、ダウの下値を支える展開となっています。
一方、米国債利回りはやや上値の重い展開となっています。米株の持ち直し基調を眺めて債券に対する売りも意識されていますが、米国の金融政策の先行きなどに対する思惑から、利回りの上値が抑えられる展開となっています。利回りはここまでの上昇基調を受けて調整の動きが意識されやすいところではありますが、リスク志向の動きを眺めて下げ渋る状況ということができそうです。
為替相場 – ドル買い・円買いの流れ
為替相場は、ドルが上昇しての推移。米国債利回りの上値は重くなっていますが、対ユーロなどでドルに対する買い戻しの動きが意識されており、ドルの下値を支えています。米国債利回りが堅調地合いとなっていることなどを背景に、ドルは底堅い動きが維持されています。
一方、円は買い優勢の流れ。ドル/円は一時106円台を回復したものの、その後は米株が調整地合いとなったことを受けて下落し、106円を割り込んでの推移となっています。ただ、米株が日中持ち直し基調となったことなどを背景に下げ渋る展開となり、105円台後半での推移となっています。クロス円もNY時間朝方は売り圧力が強まりましたが、売り一巡後はじり高基調となるなど、円買い圧力は弱まる展開となっています。
ドル/円【ボリンジャーバンド】 – 持ち直し基調から中心線を突破
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から一気に下落してバンドの下限に到達し、そこで支えられて持ち直したものの中心線に届かずに下落する展開となり、安値を更新したもののバンドの下限には届かずに中心線まで持ち直す形となっています。目先はバンドの中心線を突破しており、底堅い動きが展開されています。このままバンドの上限まで上昇する可能性は十分にあり、そこをブレイクしてバンドウォークとなるかどうかに注目が集まりそうです。
バンドの上下限中心線はほぼ横ばいとなっており、バンド幅は比較的狭い状況となっています。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先は底堅い動きではあるもののまだバンドの中心線を意識しての動きであり、まだ方向感の見極めにくいところではあります。動き出しを待つ状況ということができそうです。