EA-BANK・モーニングレポート 2.17
ダウは調整の動きに上値抑えられるもプラス圏での推移(2/16 NY時間)
週末のNY市場は、米株が堅調地合いで推移。欧州株の上値の重い展開や調整の動きに一時マイナス圏に転じる場面もありましたが、ニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を大幅に上回るなど、足元の米経済の堅調さなどを眺めて買いの動きが意識される展開となっています。原油価格の堅調なども関連銘柄に対する買い圧力を強め、相場の下支え要因となっています。
一方、米国債利回りは長期債利回りを中心に上昇圧力が維持されています。米株の底堅い動きが意識されており、債券に対する売り圧力が強まっています。ここ最近の急激な利回りの押し戻しの流れが加速する展開となっていますが、米国の金融政策の先行きに対する思惑などから債券売りの流れが今後も強まるかどうかは不透明なところもありそうです。
為替相場 – 円売り圧力が強まる
為替相場は、ドルが底堅い動き。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買いの動きが根強くなっています。ただ、株高を受けて安全資産としてのドルに対するポジション調整売りなども意識されており、上値を抑えられる展開となっています。
一方、円は軟調地合い。ドル/円が105円台後半まで上昇し、一時106円目前まで上昇する展開となったことなどを眺め、クロス円も底堅い動きが展開されています。オセアニア通貨には調整の動きも意識されていますが、米株が史上最高値圏での推移となる中でリスク志向の動きを意識した円売りの流れが強まっています。
ドル/円【ボリンジャーバンド】 – 上昇基調強めて上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなっていましたが、そこから急激に持ち直す動き。バンドの中心線を抜けて一気にバンドの上限まで上昇しています。目先は上限から調整の動きが入っていますが、下値の堅い動きで横ばいでの推移です。こういった時は再度バンドの上限を試す可能性があり、押し目買い優勢の流れということができそうです。
バンドの上下限中心線は上昇基調となっていましたが、ここにきて上限が横ばいでの動きに変化しています。基本的には底堅い動きが意識されるところではありますが、上限の動きが横ばいから下落に転じた場合は方向感の見えにくい展開となりそうですので、上限の動きには注意が必要といえそうです。