EA-BANK・モーニングレポート 2.15
VIX指数が20を割り込んでの引け(2/12 NY時間)
週末のNY市場は、米株が小幅上昇となって引け。米国株は史上最高値圏での推移であり、リスク志向の動きが継続しています。利益確定の動きが上値を抑えていますが、米経済の足元の堅調やコロナワクチン接種などを好感しての動きです。VIX指数が20を割り込んでの引けとなっており、約1年ぶりの低水準に到達しています。米国の金融政策の先行きに対する思惑などもあり、市場には楽観ムードが強まる状況となっています。
一方、米国債利回りは長期債が上昇しての推移。米国の30年債利回りは2%台を回復しています。10年債利回りも大きく上昇しており、こちらも約1年ぶりの高値水準となっています。株式市場が史上最高値圏での推移を続ける中で債券に対する売りの流れが継続しています。金融緩和策の長期化が意識されるところではありますが、経済の先行きに対する楽観的なムードが長期債利回りを下支えする要因となっています。
為替相場 – 様子見ムードが強まり全体的に小動き
為替相場は、ドルが小幅に上昇しての推移。ただ、全体的には様子見ムードが強まり、前営業日終値を挟んでの動きが展開されています。米国債利回りは堅調地合いとなったものの金融緩和の流れは根強く、ドルの上値を抑えています。
一方、円は軟調。全体的には大きな動きにはなっていませんが、ドルの上昇を背景にドル/円の堅調地合いが意識され、クロス円もつれ高といった状況となっています。ユーロ/円は127円を回復する動きを見せており、欧州株の上昇を受けたユーロ買いが散見される局面ということができそうです。ただ、為替相場は全体的に方向感の見えにくい、様子見ムードとなっており、新規の材料待ちといったところと言えそうです。
ドル/円【ボリンジャーバンド】 – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直したものの中心線で抑えられて再度下限を目指す格好となっています。このまま下限まで下落する可能性は高そうで、目先は上値の重い展開となっています。
バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの下限で支えられて持ち直すものの、バンドの中心線では抑えられるといった形になりそうです。調整の動きを入れながら下値を拡大する展開となりそうです。