EA-BANK・モーニングレポート 2.11
リスク志向の動きが継続して米株は上値を拡大(2.10 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての推移。朝方は調整売り圧力が強まり、ダウが一時150ドル安水準まで下落したものの、米国の経済対策への期待感は根強く、持ち直し基調が強まる展開となっています。リスク志向の動きが継続されており、上値を拡大する流れです。パウエルFRB議長の講演を受けて上げ幅を拡大していますが、大きな動きにはなっていません。
一方、米国債利回りは低下しての推移。パウエルFRB議長の講演で辛抱強く緩和的な金融政策が重要・FEDのバランスシート縮小を考えていないなどといった発言が意識され、長期債を中心に買い意欲が強まり、利回りは上値を抑えられています。ここまでの債券利回りの上昇に対する調整の動きが維持される局面ということができそうです。
為替相場 – ドルが軟調地合い維持
為替相場は、ドルが続落しての推移。大きな動きにはなっていませんが、米国債利回りの低下などを背景にしたドル売りの流れが意識されています。ただ、ここまでのドル売りに対する調整の動きも見られており、日中は様子見ムードが強まる展開となっています。
一方、円は軟調。株高を背景にした円売り圧力が強まる中、ドル/円も底堅い動きを見せている。ただ、ユーロ/ドルなどの堅調地合いを眺めてドルに対する売りも根強く、ドル/円は小幅な値動きとなっています。市場全体が様子見ムードを強める中で方向感の見えにくい流れとなっています。クロス円はオセアニア通貨に売りが出ているものの、全体的にはリスク志向を背景に円安基調となっています。
ドル/円【ボリンジャーバンド】 – やや上値の重い展開も方効果は見えにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きが継続しています。方向感の見えにくい流れであり、様子見ムードが強まる状況となっています。目先はバンドの中心線で抑えられる形ですが、積極的に下落する展開にもなっておらず、動き出しを待つといった局面となっています。
バンド幅は縮小傾向となっていましたが、目先はバンドの下限がじり安基調となっており、バンドの上下限中心線が下落する形です。トレンドそのものはやや下向きといったところであり、バンドの下限を目指す動きとなりやすい状況です。バンド幅はそれなりに縮小しており、市場にはエネルギーが蓄積されています。バンドの下限での動きには注意が必要でしょう。