EA-BANK・モーニングレポート 2/1朝
株価の大幅下落を受ける中、ドルの買い意欲が強まる展開に(1/29 NY時間)
週末のNY市場(1/29)は、米株が下落しての引け。ジョンソン&ジョンソンのコロナワクチンの試験結果に対する失望感が意識されて警戒感が高まっています。また、ゲームストップの乱高下を受けて市場の混乱が懸念されており、先行きに対する不透明感を高めています。S&P500指数が週間ベースで去年の10月以来の下げ幅となるなど、調整売り圧力が強まる展開となっています。また、米国債利回りは長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開。一時1.10%台を回復するなど、経済指標の堅調を受けて債券売りが強まっています。ただ、株価の大幅下落を受けて引けにかけてやや上値が抑えられました。
為替相場 – ドルの買い意欲が強まる展開
為替相場は、ドルの買い意欲が強まる展開。株式市場でリスク回避的な動きが強まる中、安全資産としてのドル買い圧力が強まり底堅い動きが展開されました。米長期債利回りの上昇も好感される流れとなっています。一方、円はドルの上昇を受けてドル/円が堅調地合いとなり、欧州時間帯に一時105円に迫る動きを見せました。しかし、買い一巡後はやや上値を抑えられ、104.70円前後の水準での推移となりました。NY時間帯は手掛かり材料難から狭いレンジでの動きであり、様子見ムードが強まりました。
ドル/円 – ボリンジャーバンドで、バンドの中心線を挟んでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きであり、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいからじり高での推移。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われます。動き出したら大きなものとなる可能性が高まっていますが、現状はまだバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくいところとなっています。バンドの上限もしくは下限での動きに注目であり、目先は方向感を見極めながらの対応となりそうです。