ブラジルレアルは高金利通貨としても投資先として魅力的な通貨となっています。ブラジルは人口も多く、今後経済的には発展していくのではないかと考えられる国です。国の財政破綻のリスクなどもありますが、ブラジルは世界有数の資源国家でもあります。原油はほぼ自給できますし、鉄鉱石の生産量も世界第二位です。アルミニウムの輸出量も世界第一位となっています。資源価格については、中国経済が持ち直していることで、堅調に推移しています。ブラジルの人口は40歳以下の人口が60%以上になっていることからも、今後の経済発展が期待されています。若く活気のある国という印象です。ブラジルの若い労働力を得るために、ブラジルに進出する木企業も増えてくるかもしれません。
高金利レアルとは
ブラジルの政策金利は7%となっています。インフレ減退を受けて2016年の14%からは引き下げとなっていますが、日本の金利と比べると6.9%とかなりの金利差になっていますので、金利差を狙ってレアルを買うという投資家も多いと考えられます。経済成長率は2015~2016年はマイナス成長でしたが、2018年は+1.5%になるものとみられています。大統領の汚職問題もあったことで、売られる展開にもなりましたが、7%の高金利というのは魅力的です。ブラジルは財政赤字を抱えており、ブラジルレアルの信用は格下げされていますので、財政破綻の危険性もあることをリスクとして考えておきましょう。ブラジルの経済は基本的には成長していますが、インフレが高まったり、政局不安が起こったり、資源通貨の価格が下落するなどが起きるとブラジルの輸出にも大きな影響が出ますので、レアルにも影響が出てくるでしょう。
今後の見通し解説
ブラジルの経済成長は世界経済の成長にも関わってきます。中国では経済成長も活発ですので、資源の需要などもありますが、今後景気の減退が起こるようなことがあれば、資源の価格が下がってきて、ブラジルの景気にも影響を及ぼすことになりそうです。2018年現在では、アメリカの長期金利は上がっては来ていますが、世界経済は堅調に推移していますので、ブラジルの経済も堅調に推移するものとみられています。原油価格や資源価格の様子を見つつ、ブラジルレアルに投資するのもいいでしょう。ブラジルではインフレ率が落ち着いていることから、BCBも経済成長に向けての計画を立てているということですが、インフレが高まるようなことがあれば、また政策に変更が出る可能性もあります。利下げ自体はまだ続くものの緩和されていくとの見方が強まっています。金利収入ではスワップは10,000通貨で一日あたり52円となっています。一年持っていると18980円となっています。ブラジルレアルで金利収入を得るのであれば、レバレッジは三倍程度に抑えておくことで、ロスカットの危険性などは低くなります。政策金利は年内は据え置かれるという見方もあります。今後の値動きに関しては、1レアル31.6~37.3円程度の値動きとなることが予想されています。アメリカの金利動向なども探りつつ、世界経済の見通しを予測していくといいでしょう。ブラジル金利は低下傾向にありますが、これはポジティブな理由によるものであるために、市場ではあまりネガティブには反応していません。今まではインフレ対策などにより金利を上げていましたが、それが落ち着いてきたことによる利下げになっていますので、ポジティブに受け取られています。