STP口座とECN口座の違い
海外口座では透明性の高い取引方法のNDD方式を採用されることが多いですが、NDD方式はSTP口座とECN口座に分かれているケースがほとんどです。
NDD方式の口座を開設する場合はにはSTP口座、ECN口座のいずれかを選択しなければなりませんので、ここではSTP口座とECN口座の違いを確認してみましょう。
STP口座の特徴
STP口座はスタンダードタイプの口座です。
注文方式の流れは、
トレーダー ⇒ FX業者 ⇒ カバー先金融機関
となっており、トレーダーから受けた注文をFX業者がカバー先の金融機関に流すことで約定します。
STP口座では、取引コストは「スプレッドのみ」で取引手数料は無料となっていますが、その分ECN口座に比べスプレッドが広くなっています。
また、口座最低入金額や最低取引ロット数は低く設定おり、最大レバレッジは高く設定されていますので、少額からでもFXを始めることができます。
■STP口座の特徴
ECN口座の特徴
ECN口座はFX業者を経由しないタイプの口座です。
ECN口座の注文方式の流れは、
トレーダー ⇒ インターバンク
となっており、トレーダーが出した注文はFX業者を経由せずに、直接インターバンクへ流れます。
注文が直接インターバンクに流れるので、透明性の高いクリーンな取引環境となっています。
ECN口座はスプレッドが非常に狭くなっており、最小「0.0pips~」から取引ができます。
取引コストは「スプレッド+取引手数料」で、取引するのにスプレッドの他に手数料が毎回必要となります。手数料がかかるとSTP口座よりコストがかかるように感じますが、トータル取引コストで比べるとECN口座の方が安くなります。
ただし、コストが安くなる分、取引条件のハードルが少し高くなる場合があります。例えば、口座最低入金額や最低取引ロット数は高く設定されている場合があり、最大レバレッジはSTP口座より低く設定されている場合があります。(口座条件はFX業者によって違いますので、必ず事前にご確認ください)
また、レバレッジについてはSTP口座より低くなっていることが多く、STP口座では400倍のレバレッジが、ECN口座では200倍に抑えられる場合もあります。
■ECN口座の特徴
取引コストで比べる
それでは、STP口座とECN口座の取引コストを比べてみます。取引コストは、
STP口座:スプレッドのみ
ECN口座:スプレッド+取引手数料
このようになっています。取引手数料はpips換算すると分かりやすくなります。例えば、スプレッドは0.1pipsあたり1ドル、取引手数料が往復(売りと買いがセット)で7ドル、つまり0.7pipsだったとします。そうすると、STP口座、ECN口座のトータルの取引コストは以下のようになります。
STP口座(平均スプレッド:1.3pips)= トータル取引コスト:1.3pips
ECN口座(平均スプレッド:0.3pips)= コスト:0.3pips+ 手数料:0.7pips = トータル取引コスト:1.0pips
このように、トータル取引コストはECN口座の方が安くなります。
まとめ
STP口座とECN口座はそれぞれに特徴があります。
注文方式や口座条件、取引コストや自己資金なども踏まえ、ご自身の投資スタイルに合う最適な口座を選ぶようにしましょう。
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