FXにおいて、スプレッドは取引に大きな影響を与えるものです。
そのため、海外FXで取引をしていたり、FX業者を選択する上ではスプレッドを重要視されている方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、海外FX業者のスプレッドを徹底比較し、“最狭”ランキングとしてご紹介していきます。
また、海外FX業者と国内FX業者のスプレッドの違いや、スプレッドを比較する上でのポイントなども詳しくご紹介していきましょう。
「海外FX業者のなかでも、スプレッドが狭い業者を知りたい!」という方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
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スプレッドとは
海外FX業者のスプレッド比較をしていく前に、まずはスプレッドとは何なのか?について、既にご存知の方も今一度確認をしていきましょう。
そもそもスプレッドとは、買値と売値の為替レートの差のことをいいます。
また、このスプレッドはFX業者を介してトレードを行う上では必ず発生するものですし、手数料として差し引かれていくものでもあります。
つまり、スプレッドはFXの取引を行っていく際にかかるコストともいえますので、大変重要だといえるでしょう。
しかし、スプレッドの興味深いところは、利用するFX業者によって設定が変わってくる、ということです。
先ほどスプレッドはFX取引を行う上での手数料であるとお伝えしましたが、これは言い換えれば、FX業者の利益であるともいえます。
ですから、業者ごとの考え方などによって、スプレッドの設定にも違いが出てきますし、だからこそFX業者ごとのスプレッドの狭さを比較する必要が出てくるのだともいえるでしょう。
それでは次に、海外FX業者と国内FX業者のスプレッドの違いについて、さらに詳しくお伝えしていきます。
海外FXと国内FXのスプレッドの違い
ご存知のとおり、海外FX業者と国内FX業者ではスプレッドの設定に大きな違いがあります。
たとえば例を挙げると、多くの国内FX業者では固定制のスプレッドを採用しています。
しかし一方では、海外FX業者の場合、そのほとんどが変動制のスプレッドを採用しているといったところも違いの一つであるといえるでしょう。
固定制のスプレッドとは、その名のとおりスプレッドが一定の値に固定されており、変動しないものをいいます。
ただし、一定の値で変動しない固定制のスプレッドであっても、重大な経済指標が発表された折などにはスプレッドが変動してしまうこともあります。
また逆に、変動制のスプレッドというのは、一定の幅の中で行ったり来たりするように、スプレッドが絶えず変わっていくものをいいます。
このような特徴をもつ固定制のスプレッドと変動制のスプレッドですが、どちらもメリット・デメリットがありますし、一概にそれだけで業者の良し悪しを判断することはできません。
ですが、一般的には海外FX業者のスプレッドの方が、国内FX業者のスプレッドよりも広がりやすいというのが一つの傾向としていえます。
とはいえ、国内FX業者を意識している海外FX業者などでは、スプレッドを狭く設定するよう努力しているところも多くあります。
そのため、ひと昔前のように「スプレッドが狭い業者を選ぶなら、国内FX業者一択!」といった風潮でもなくなってきている、ということは確かです。
そんな海外FX業者のスプレッドについて、さらに詳しく確認していきましょう。
海外FXのスプレッドについて
海外FX業者では、先にお伝えしたとおり変動制のスプレッドを採用している業者がほとんどです。
この海外FX業者の多くが変動制のスプレッドを採用している理由は、ほとんどの海外FX業者でNDD方式が採用されているといった背景が影響しています。
また、これについても先にお伝えしたとおりですが、海外FX業者のなかには、国内FX業者に匹敵するほどのスプレッドの狭さを誇る業者もあります。
しかし、この理由としてはちょっとしたカラクリがあるのも事実です。
それは、そういった国内FXに匹敵するスプレッドの狭さを誇る業者では、用意されているすべての口座タイプが国内FX業者に匹敵するほどのスプレッドの狭さとなっているわけではない、ということなのです。
具体的には、いくつかの口座タイプがあるうち、「ECN口座」などでスプレッドを狭く設定している口座を用意していることが多いといえます。
そして、こういった「ECN口座」の場合は、スプレッドとは別に取引手数料が設定されていることも多いものです。
しかし、こういったスプレッドが狭く設定されている口座タイプの場合は、スプレッドと合わせて徴収される取引手数料を加味したとしても、お得に設定されている場合が多いといえます。
とはいえ、海外FX業者でスプレッドの狭い業者や口座タイプを選択する場合は、別途徴収される取引手数料分もpipsに換算して確認することが大切です。
それによって、本当にその業者や口座タイプのスプレッドが、取引手数料分を差し引いたとしても、スプレッドが狭いといえるのかどうかを確かめておく必要があるといえるでしょう。
そのため実質的には、海外FX業者が意識してスプレッドを狭く設定した口座タイプ以外では、どうしても国内FX業者の方がスプレッドが狭く設定されていることが多いといえます。
ですが、そこで改めて考えていただきたいのは、「FXの魅力は、スプレッドだけではない」ということです。
当たり前ですが、スプレッドが狭い業者や口座タイプが優秀である、と簡単に結びつけることはできません。
とくに海外FXの場合は、
- 国内FX業者に比べてハイレバレッジで取引できること(なかには、1,000倍までレバレッジを設定できる業者もある)
- ゼロカットシステム採用で追証なし(国内FXの場合は、追証があるため実際には借金を背負うところもある)
- 透明性の高いNDD方式を採用している業者がほとんどである
- MT4を利用できることはもちろんのこと、MT5やcTraderといった取引プラットフォームを利用できる業者もある
など、国内FX業者にはない大きな魅力があります。
だからこそ、多少はスプレッドが広がりやすかったとしても、このような海外FXのメリットを考えれば、国内FX業者よりもリスクも少なく利益につなげやすい(負けにくい)のです。
そのような背景があるからこそ、海外FXを選んでトレードする人が多くいるのだといえるでしょう。
つまり、スプレッドも含めて国内FXか海外FXはもとより、どの業者を選ぶのかというのは何を優先して決めるのか、ということでもあります。
ですから、ご自身のトレードスタイルから重要視したい内容を改めて深掘りした上で、利用する業者を選択していくことがおすすめです。
その中で、「1番狭いスプレッドを設定している業者を選びたい」となれば国内FXの方が向いているのかもしれません。
しかし、「追証などのリスクもなく、ハイレバレッジや口座開設ボーナスなどのメリットもあって、なおかつスプレッドが狭い業者を選びたい」と考えるのであれば、断然海外FX業者がおすすめといえるでしょう。
そんな海外FX業者の中でも、スプレッドが狭い業者を比較していくために欠かせないポイントがあります。
それは、海外FX業者のスプレッドを比較する際には、「平均スプレッド」を確認するということです。
多くの海外FX業者が採用している変動型のスプレッドの場合、スプレッドが固定されていません。
そのため、最小スプレッドや最大スプレッド、リアルタイムスプレッドなどそのときに応じて、スプレッドに幅が出てしまうのが特徴といえます。
ですから、当然のことながら最小スプレッドと最大スプレッドを見比べても、それだけでは正しい比較ができなくなってしまいます。
ゆえに、海外FX業者ごとのスプレッドを比較するためには、平均スプレッドを確認するように注意することが必要です。
それでは次に、実際に海外FXのスプレッドを比較してみていきましょう。
海外FXのスプレッド比較一覧
ここでは主要な海外FX業者のスプレッドについて、比較していきます。
しかし比較をしていく前に、まずはそれぞれのスプレッドから確認していきましょう。
はじめに、「TitanFX」のスプレッドからお伝えしていきます。
「TitanFX」の中でもスプレッドが狭いのが、「ブレード口座」という口座タイプです。
その「ブレード口座」の平均スプレッド(取引手数料込みの値)は、
- 米ドル/円:1.03pips
- ユーロ/円:1.44pips
- 英ポンド/円:2.15pips
- 豪ドル/円:1.72pips
- ユーロ/米ドル:0.90pips
- ポンド/米ドル:1.27pips
- 豪ドル/米ドル:1.22pips
このようになっています。
また、「Tradeview」の中でもスプレッドが狭い「ILC口座」の平均スプレッド(取引手数料込みの値)は、
- 米ドル/円:0.60pips
- ユーロ/円:1.20pips
- 英ポンド/円:1.60pips
- 豪ドル/円:1.20pips
- ユーロ/米ドル:0.60pips
- ポンド/米ドル:0.90pips
- 豪ドル/米ドル:0.80pips
このようになっています。
さらに、「XM」のの中でもスプレッドが狭い「zero口座」の平均スプレッド(取引手数料込みの値)は、
- 米ドル/円:1.10pips
- ユーロ/円:1.60pips
- 英ポンド/円:2.10pips
- 豪ドル/円:2.00pips
- ユーロ/米ドル:1.10pips
- ポンド/米ドル:1.60pips
- 豪ドル/米ドル:1.40pips
このようになっています。
これら「TitanFX」と「Tradeview」、「XM」の平均スプレッドを一覧に比較して確認してみましょう。
このように一覧にして比較してみると、ご紹介したFX業者の中では「Tradeview」の「ILC口座」が一番スプレッドが狭く設定されていることが分かります。
一方で、「XM」の「zero口座」はスプレッドが比較的広いことが分かります。
つまり、ランキングでいえば、
- 「Tradeview」
- 「TitanFX」
- 「XM」
という順番になります。
そして、これらのFX業者の特徴についても、合わせて確認していきましょう。
「Tradeview」の特徴としては、
- レバレッジは最大で200倍
- ロスカット水準は100%
- 最低入金額は100,000円
となっており、FX初心者には少々難しいと感じられる口座かもしれません。
しかし、スプレッドについては間違いなく海外FX業者の中でも“最狭レベル”といえるのは間違いないでしょう。
また、「TitanFX」の特徴としては、
- レバレッジは最大で500倍
- ロスカット水準は20%
などの特徴があります。
さらに、「TitanFX」のスプレッドも海外FX業者の中でもトップクラスの狭さを誇っており、非常にバランスのとれた取引ができることが魅力といえるでしょう。
そのほか、「XM」の特徴としては、
- レバレッジは最大で888倍
- 口座開設ボーナスあり
などが挙げられます。
しかし、スプレッドを重視して利用する海外FX業者を選びたい、ということであれば、「XM」はおすすめしにくい業者であると言わざるを得ないでしょう。
このように、海外FX業者のなかでも、一概にスプレッドが狭い・広いと一言で片付けることはできないのです。
そのため、海外FX業者それぞれの平均スプレッドや取引手数料を確認しつつ、業者ごとの特徴も踏まえた上で、ベストな業者を選択していくのが良いでしょう。
海外FXのスプレッドについての注意点とまとめ
海外FXのスプレッドについて、国内FXとの違いや各業者の違いなども合わせて詳しくお伝えしてきました。
ここで改めて大事なことをお伝えすると、「スプレッドが狭い業者=優秀な業者」ではない、ということです。
もちろん、FXの取引においてスプレッドが重要な役割を果たすことはいうまでもありません。
しかし、FX業者の特徴はスプレッドだけではないため、スプレッドも含めた総合的な特徴として、ご自身のトレードスタイルと合っているかを判断していくようにしましょう。
また、変動型のスプレッドを採用している海外FX業者の場合は、スプレッドが広がりやすい時間帯にも気をつける必要があります。
具体的には、午前7時から午前8時までの間はとくにスプレッドが広がりやすい傾向がありますので注意しましょう。
そのほか、法人口座を開設する場合は、スプレッドについて交渉することができる業者もありますので、ぜひ活用してみましょう。
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