【参考】2022.2.8
雇用統計通過による材料難で、米株は一進一退(2.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米雇用統計を通過したことで新規の材料待ちといった状況となり、前営業日終値を挟んでの動きが展開されました。足元の経済に対する楽観的な見方が意識される一方、タカ派的な金融政策に対する警戒感が強まる流れとなっています。ダウは一時230ドル高水準となりましたが、引けにかけて上値を抑えられ結局小幅上昇に、NASDAQなどがマイナス圏での引けとなっています。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移となりました。米国の早期利上げ観測に伴う債券売りの流れと、調整の動きによる買い戻しの動きが拮抗し、米国債も一進一退の展開となりました。引けにかけて米株の上値が抑えられたことなどを受けて債券買いの流れが強まりました。長期債利回りはプラス圏での推移となりましたが、2年債利回りなどが低下しての推移となっています。
為替相場 – 材料難で、全体的に小動き
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債に対する買い戻しの動きを背景に、ドルの上値が抑えられる展開となっています。ただ、早期利上げ観測などが意識され積極的に売り込む展開にはならず、前営業日終値を挟んでの動きが展開されています。新規の材料待ちといった局面であり、週後半に米消費者物価指数を控えていることから様子見ムードが強まる状況です。
一方、円はやや買われやすい地合い。豪ドル/円など円売り圧力が強まった銘柄もありましたが、ドルインデックスの下落などを眺めてドル/円の上値が抑えられ、クロス円も全体的に上値の重い展開となりました。ただ、ドル/円は一時115円を割り込むとその後は持ち直すなどの動きもあり、方向感の見えにくい展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから上昇し、バンドの上限まで上昇する展開となりました。しかし、バンドの上限では抑えられて下落、バンドの中心線を意識しての展開となっています。目先はバンドの中心線で支えられる動きであり、このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで再度上昇することができるかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり高基調であり、下値の堅さが意識されやすい状況です。ただ、上昇の勢いが強いわけではないため、積極的に上値を拡大といった動きにもなりにくいところです。レンジ圏での動きが展開されやすいところですが、バンド幅がそれなりに狭い状況ですので、バンドブレイクからバンドウォークといった動きには注意が必要です。バンドの上限もしくは下限での動きに注目しておきたいところです。