コピートレードと自動売買。どちらも自分で取引しない資産運用の方法ですが、これらには明確な違いがあります。
それは「誰が通貨の売買を判断するか」です。
そして、この誰が通貨の売買を判断するかによって法的な安全性が変わります。
この記事では、
- コピートレードと自動売買の違い
- コピートレードと自動売買の法的安全性
- 損失を抑えながら稼ぐ運用ルールのつくり方
について解説します。
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任せる相手が違う?コピートレードと自動売買の特徴・強み・注意点比較

コピートレードと自動売買の違いは、「誰に取引を任せるか」にあります。
コピートレードは、他のトレーダーの取引内容をコピーして資産形成するため実際に取引を進めるのは人間です。
それに対し自動売買は、EAと呼ばれる自動売買システムを使って取引を行います。
EAごとに得意な相場が組み込まれていて、その中にロット数や許容スプレッドといった通貨売買の条件を入力し、実取引に臨みます。
コピートレードと自動売買の違い
| 項目 | コピートレード | 自動売買(EA) |
| 仕組み | 他人のトレードを自動でコピーする | プログラムがルールに沿って自動取引 |
| 判断主体 | トレーダー(裁量) | システム(ロジック) |
| 必要スキル | 低め(運用者選びが中心) | 中程度(EAの特徴理解・設定) |
| 収益の安定性 | 変動しやすい | 一定しやすい |
| リスク要因 | 人の感情・戦略変更 | 相場急変・ロジック依存 |
| 適性 | 任せたい人・他者の実績重視 | ルール運用を好む・検証重視 |
コピートレードは、人間が取引を行う裁量トレードであるため、同時に処理できる取引の数には限度がありますが、自動売買はEAが取引を行うため24時間稼働させることも可能です。
コピートレードとは?経験者の取引をそのまま自動反映する運用手法
- コピートレードは、MT5のシグナル機能を使い他トレーダーの売買を自動コピーする仕組み。
- コピー元のトレーダーは「シグナル配信者」と呼ばれ、MT5内の「シグナル」タブから選択する。
- シグナルページでは、成績推移やドローダウンなどの情報を見て配信者を比較できる。
- 配信者を決めた後、購読設定画面でシグナルを購読すると取引内容が自動で反映される。
- 資金状況に合わせるため、ロット数や許容スプレッドなどの取引条件はトレーダー側で個別設定できる。
コピートレードはMT5のシグナル機能を用いたトレード手法です。シグナル機能とは、他のトレーダーの売買を自動でコピーできる仕組みのこと。その機能の特徴からコピーするトレーダーは「シグナル配信者」と呼ばれています。
コピートレードをする時にはMT5内の「シグナル」タブからシグナル配信者を選ぶ必要があります。シグナルページには、配信者ごとに成績推移やドローダウンが掲載。トレーダーはそれらを参考にシグナル配信者を選定しましょう。
過去の成績などをもとに、シグナル配信者を決めたら、購読設定画面でシグナルを購読すると、自分の口座に配信者と同じ取引内容がリアルタイムで反映されます。
ただし、トレーダーとシグナル配信者で取引の資金まで完全に同じことはほとんどありません。トレーダーが大損しないよう、ロット数や許容スプレッドといった資金を左右する取引条件は個別に設定できるようになっています。
逆に自動売買とは?プログラムが一貫したロジックで取引を続ける仕組み
- 自動売買は、トレーダーの代わりにEAがルールに従って取引を代行する仕組み。
- EAには得意な相場や稼ぎ方が設定されており、まずは自分の運用イメージに合うEAを選ぶことが重要。
- コツコツ型など目的に合うEAを選び、ロット数や許容スプレッドなどの取引条件を設定して運用する。
- 自動売買は完全任せではなく、相場環境の変化によってEAの成績が左右される点を理解しておく必要がある。
- 安定して利益を上げるためには、EAの選定根拠と自分に合った売買ルールづくりが不可欠。
自動売買はトレーダーの代わりにEAが取引を代行する取引手法です。
EAにはあらかじめ得意な相場・得意な稼ぎ方が設定されていますが、自動売買でまず大切なのは、自分の理想に合うEAを選ぶこと。
たとえば、コツコツと利益を積み重ねていく場合は、それができるEAが選択肢になります。その上でロット数や許容スプレッドを決め、EAを運用していきます。
自動売買と聞くと、すべて機械任せで稼げるイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。
EAには得意な相場が設定されていますが、相場の状況は刻一刻と変化します。
EAが得意とする相場と実際の相場状況が合致しなければ、損失が出ます。その上で自動利益を上げるには、論拠のあるEAの選定と売買ルールづくりが重要になります。
コピートレードと自動売買の法的解釈
- コピートレードは配信者が実績を公開し、トレーダーがコピー先を選ぶ方式で、公開方法によっては金融商品取引法上の投資助言・代理業や無登録営業に該当する可能性がある。
- コピーする側のトレーダーに罰則はなく、コピートレード自体が禁止されているわけではないが、配信者側の法令順守状況を確認するなど慎重な判断が必要。
- 自動売買は自分が選んだEAに取引を代行させる仕組みで、第三者が運用判断に関与しないため法的リスクは基本的に発生しない。
- 法律面の懸念を避ける場合は、配信者を介さず自分でルールを設定できる自動売買のほうが安全性が高いと言える。
結論から言うとコピートレードも自動売買も違法ではありません。
ただ、コピートレードが金融商品取引法に抵触しトレーダーがトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
コピートレードはシグナル配信者がシグナルページに自身の取引実績を公開。それを元にトレーダーがコピー先となる配信者を選ぶ方式ですが、この、不特定多数が見られる場所に運用実績を公開する行為が金融商品取引法の定めるところの投資助言・代理業や無登録営業に該当する可能性があります。
コピーする側のトレーダーに向けた罰則は制定されておらず、コピートレード自体は禁止ではありませんがトラブルを避けるために、コピートレードの実施は慎重な判断が必要と言えます。
自動売買は、自分で選んだEAにロット数などの売買ルールに沿って取引を代行させる仕組みです。取引に第三者を介すことはないので、自動売買に法的リスクはありません。
自動売買で大損しないための“運用ルール”の作り方
FXをするにあたって資金ショートの懸念があるかと思われますが、自動売買で大損しないために必要なのは「EA選び」と「売買ルールづくり」です。
自動売買で目指す稼ぎ方とEA別得意な相場
| 目指す稼ぎ方 | 代表的なEAタイプ | 得意な相場 | 特徴 |
| 一度の利益を大きく狙う | トレンド系EA | 上昇・下降の明確なトレンド | 相場が動く局面で強いが、レンジに入ると成績が安定しにくい |
| バランスよく安定を目指す | ブレイクアウト系EA | レンジ後の急伸・急落 | トレンド発生点を狙う設計で、メリハリのある運用が可能 |
| 時間帯を限定して稼ぐ | 時間帯特化型EA | 取引量が安定している時間帯(例:東京時間) | 特定の市場特性に合わせて安定性を得る設計 |
| 安定重視でコツコツ | スキャルピングEA | スプレッドが安定して狭い相場 | 細かく取引を行い利益を確保するが、環境依存性が高い |
EA選びでやるべきは自分がEA運用で目指す稼ぎ方を明確にすること。
たとえば、毎日コツコツと稼ぎたい場合は、数秒単位で利確を繰り返すスキャルピング型がおすすめ。
スキャルピング型EAは数秒単位で利確と損切りを繰り返すため、1取引あたりの利益率はそれほど大きくありません。
これだけを聞くと物足りなく感じられるかもしれませんが、得られる利益に比例して、スキャルピング型EAは1取引で出る損失も小さい傾向があります。
言い換えれば、万が一、損失が出てもその額が小さく収まりやすいぶん、スキャルピング型EAは取引を立て直しやすいのです。
このように、自動売買で目指す稼ぎ方を明確にすると絞られてきます。
攻めと守りを両立!資金管理「2%ルール」とは?
トレードで大損しないためには、資金管理の管理がカギを握りますが、「損失を抑えながら稼ぐための手法」としてプロのトレーダーら、多くの人が使っているのが、2%ルールと呼ばれる資金管理術です。
| 設定項目 | 内容 | 設定例(数値) | 説明 |
| 口座残高 | 現在の資金 | 100,000円 | リスク計算の基礎となる金額 |
| 許容リスク(2%) | 1回の損失上限 | 2,000円 | 100,000円 × 2% |
| 損切り幅 | 1回の最大許容pips | 20pips | EAの損切り設定に合わせて固定 |
| 適正ロット数 | 2%ルールから逆算 | 0.1ロット(10,000通貨) | 計算式:2,000円 ÷(20pips × 100円)=0.1lot |
| 許容スプレッド | 異常時の取引回避 | 1.5pips 以下 | スプレッド拡大時の無駄な損失を防ぐ |
(2%ルールに基づいたロットからなどの設定例)
2%ルールとは、1回の取引で失ってよい金額を口座残高の2%以内に抑える考え方です。たとえば、口座残高が10万円の場合、2%に相当する許容損失は1回の取引あたり2,000円になります。
1取引あたりの損失が2,000円の場合、5連敗してもその額は1万円です。決して小さな金額ではありませんが、資金が90%残っているため、損失が続いた場合でも取引を立て直せるでしょう。
安全に運用できるロット数は、許容損失額を損切り幅と1pipsの価値で割ることで求められます。
許容スプレッドも同様で、バックテストで不利になりやすいスプレッド幅を基準に逆算して算出できます。
「1取引あたりの最大損失額は資金全体の2%」と決めるだけで、ロット数や許容スプレッドなどEA運用に必要な項目の数値は概ね算出可能です。最初式でそれらを算出。
実取引は小さめのロット設定から始め、EAの特性を掴みつつ、損失が続いたらEAを変える運用で問題ありません。
資産運用の土台づくりにはEAの方がおすすめ!

コピートレードと自動売買、どちらもメリットがありますが、コピートレードには法的リスクがあり、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
不要なトラブルを避けるため、資産運用にはEA運用をおすすめします。
自動売買で利益を上げるには「EA選び」と「運用ルールづくり」が大切になります。
その上で、鍵を握るのは「目指す稼ぎ方の具体化」と「2%ルールでの運用」です。
相場が変化に合わせてEAを変えることもありますが、運用目的と損失に割合を見誤らなければ大損は起こりません。
EABANKでは、EAごとにバックテストの結果を公開。過去の成績や実取引時の挙動など、「EAを選ぶのに必要な情報」を公開しています。
加えて、「少額運用」「安定運用」など稼ぎ方別にランキング形式でEAを紹介しています。
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