ボリンジャーバンドの設定方法
FXを始めるとインジケーターの中にボリジャーバンドというテクニカル指標があるのが目につきます。このボリジャーバンドを設定するときに、期間をどれくらいにするかというのを自分で決めている方もいると思いますが、基本的にいろんな投資家の方は、期間は20日で設定している場合が多い様子です。
この期間は、偏差を算出するときに基準になるデータの数になるのですが、20日に設定すると20日分のデータから±1σ、±2σ、±3σを計算していることになります。
ボリンジャーバンドの特徴
ボリジャーバンドの特徴としては、ミドルバンドから外側に±1σ、±2σ、±3σとなっており、±1σに収まる確率が66.26%で、±2σに収まる確率が95.44%<となっており、±3σに収まる確率が99.73%になってくると言われています。
そのバンドから飛び出してロウソク足が形成された場合にはミドルバンドに向かって戻ってくる傾向があるということがボリジャーバンドの特徴になっているので、例えば、2σを超えたのを確認して、逆張りでエントリーしたり、どこかでポジションを取っていて、どのへんで利食いをするかを考えた場合に、レンジ相場内である場合には、1σくらいで利食いしようと決めたりという感じで使うことも出来ます。
ただ、値が大きくどちらかに動いたときにはバンドもぐっと広がることになりますので、必ずしもその通りになるというものではありません。ただ、期間を20日に設定した場合には多くのトレーダーの人がそのインジケーターを使って取引していますので、このあたりで切り返してくるのではということがあります。
期間設定方法
ボリジャーバンドの期間を設定するのには、ボリジャーバンドを表示させる際に、期間は20がデフォルトで表示されますので、その値を替えることで設定できます。なぜ20日で設定されているかについては、諸説ありますが、営業日が月~金曜日までの5日間になるので、20日間だと4週間分となり、1か月分に相当するために1か月分のローソク足から計算して、それを基準にして判断している投資家の方も多いということです。9日分にしたり、26日分にしたりすることもできますが、多くの投資家が見ているのが20日での値ということを考えると、相場がどちらに勢いづいているのかを判断する材料になりますので、2σまで行ったらいきすぎかなとか、いう判断をすることがあります。
ただ、この場合もどちらかにトレンドが発生するときには、少し危険です。3σに到達したからと買いでエントリーした結果、そのまま下落していきロスカットになるという場面もありますので、レンジ相場などでは使えるのですが、トレンドが大きく発生する場合には、様子を見た方がいいでしょう。
トレンドが発生するときには大きなエネルギーで勢いよく動くことが多いですので、スクイーズというボリジャーバンドが平行になっている状態などでは、どちらかに相場が動く前触れとなるケースが多数です。
上級者のトレーダーの方はスクイーズの状態ではあまりエントリーせずに、相場が動いた方向に乗っかるよう、順張りで取引をされている方が多い様子です。
トレンドが発生しているときには基本的には逆張りは損失が大きいですので、注意しましょう。
また、適度に幅があって平行に推移している場合には、逆張りの機会にもなりますので、是非参考にされてください。