EA-BANK モーニングレポート
米CPIが市場予想を上回り、米国債利回りが上昇(2.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米消費者物価指数が市場予想を上回ったことで米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が強まり、リスク回避的な動きが意識される流れとなりました。ダウは一時400ドル超の下落となりましたが、売り一巡後は買い戻しの動きが強まり、156ドル安の34089ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米消費者物価指数が市場予想を上回ったことなどを受けて先行きのインフレに対する警戒感が強まり、タカ派的な思惑から債券利回りは上値を拡大する展開となっています。ただ、上昇一服後は調整の動きが入り、30年債利回りは前営業日終値を挟んでの動きとなっています。現状米10年債利回りは3.75%台前半から半ば、30年債利回りが3.78%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米CPIが高水準となり、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上値の重い展開となっています。米国債利回りは上昇しているものの、米株安が重しとなり、ドルインデックスは、ここまでの上昇に対する調整の動きも意識され、じり安基調となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移しています。米国債利回りの上昇などからドル/円が底堅い動きとなり、クロス円もしっかりとした動きが展開されています。米消費者物価指数が市場予想を上回ったことを背景に、ドルは下値が支えられており、ドル/円は133円台を回復する展開となっています。ユーロ/円は142円台後半、ポンド/円は161円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り上値の重い展開となっています。ただ、現状ではバンドの中心線には届いておらず、目先は狭いレンジでの動きとなっています。このまま方向感の見えにくい流れが継続するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する流れとなっています。トレンドそのものは上向きであり、再度バンドの上限まで上昇する可能性も十分にあります。目先は調整が入りやすい状況ですが、このまま下値の堅い動きが継続された場合、大陽線を作ってバンドの上限まで上昇するといった動きになる可能性も出てくるだけに、ここからの方向感には注意が必要です。