EA-BANK モーニングレポート
NY連銀調査、3年後のインフレ期待は低水準、警戒感後退(2.13 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。日中高値圏での引けとなるなど上値を拡大する展開となっています。NY連銀の調査で3年後のインフレ期待が低水準となった事を背景に、インフレに対する警戒感が後退する流れとなっており、リスク志向の動きが展開されました。ダウは376ドル高の34245ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。米消費者物価指数を控えていることもあって様子見ムードが強まり、全体的に小動きとなっています。短期債利回りは底堅い動きが意識される一方、長期債利回りは上値の重い展開となっており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが縮小する展開となっています。現状米10年債利回りは3.70%台半ば、30年債利回りは3.77%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米株の上昇を背景に、円軟調地合い
為替相場では、ドルインデックスが下落。インフレに対する警戒感が後退する中でドルの先高観に対する修正の動きが展開され、ドルの上値が抑えられました。ただ米消費者物価指数の発表を控えることで、一方的な動きとはなっていません。現状、ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.21ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移。米株の上昇基調などを眺めて円売りの流れが強まる展開となっています。ドル/円も目先は上値を抑えられていますが、一時132円台後半まで上昇する展開であり、目先も1円前後の上昇となっています。また、クロス円も上昇基調であり、ポンド/円は2円超の上昇となっています。現状ユーロ/円は142円台前半、ポンド/円は160円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、中心線を下抜けてそのままバンドの下限を意識しての動きとなっています。目先はバンドブレイクが意識されやすいため、このまま下落基調を維持してバンドウォークとなるかに注目です。バンドウォークとなった場合、下値を大きく拡大する可能性も出てくるだけに注意が必要です。
現状、バンドの上限が上昇、下限が下落する形となっています。バンド幅の拡大を伴いながらのバンドブレイクであり、このままバンドウォークとなる可能性は高まっています。バンド幅は比較的広い状況であり、バンドウォークが継続するかは不透明です。バンドの上限の方向感に注意しながらといったところですが、現状ではまだ売られやすい地合いだと言えます。