EA-BANK モーニングレポート
インフレに対する警戒感が強まり、米国債利回り上昇(2.10 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。朝方は米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が根強くマイナス圏での推移となりましたが、売りが一巡すると買い戻しされ、ダウがプラス圏に浮上しての引けとなりました。一方、米国債利回りの上昇を受けてハイテク銘柄には売りの流れが強まり、NASDAQはマイナス圏での引けとなっています。全体的には引けにかけて買い優勢の流れとなり、S&P500も小幅高での引けとなりました。ダウは169ドル高の33869ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことでインフレに対する警戒感が強まり、米国の金融政策に対するタカ派的な思惑から債券売り圧力が展開されました。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドは縮小しての引けとなっています。米10年債利回りは3.73%台前半、30年債利回りは3.81%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – ドル/円は一時130円を割り込むも、往って来いの展開
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇を受けてドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。またカナダドルは、雇用統計が良好な結果となったことで買われやすい地合いとなりました。ユーロ/ドルは1.07ドルを割り込み1.06ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.20ドル台半ばでそれぞれ引けました。
円は堅調地合いで引けました。次期日銀総裁人事の報道を受けて円に対する買い意欲が強まり、ドル/円が一時130円台を割り込むなど円買い圧力が強まりました。しかし、売り一巡後は米株の堅調やドルインデックスの上昇などを受け、ドルが急速に買い戻され131円台前半から半ばでの引けとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されて上値を抑えられる展開となっています。目先はバンドの中心線を目指しての動きであり、そこで支えられるかどうかに注目です。中心線で支えられれば再度バンドの上限まで上昇といった動きとなる可能性が高まります。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する展開となっています。トレンドそのものが上向きであり、下値の堅さが意識されやすい状況となっています。目先は下落基調ですが、バンドの中心線では支えられやすく、再度上値を拡大しやすい状況となっています。バンドの上限の上昇の勢いが落ちている点に注意して方向を探りたいところです。