EA-BANK モーニングレポート
米国債利回りの上昇を背景に、ダウ下落(2.9 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。米国の新規失業保険申請件数が市場よりも悪かったことなどを受けて米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が後退し、一時ダウは303ドル高まで上昇しました。しかし、買い一巡後は金融当局者からの相次ぐタカ派的な発言に対する思惑や米国債利回りの上昇などを受けたハイテク銘柄への売り圧力の強まりが意識されてマイナス圏に転じました。結局ダウは249ドル安の33699ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の経済指標を受けて利回りは下げ幅を拡大する場面もありましたが、米30年債入札が不調となったことで債券に対する売りの流れが強まり、利回りは上昇基調を強める展開となりました。米10年債利回りは3.66%台半ば、30年債利回りは3.73%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – ユーロやポンドが買い戻される中、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りは大きく上昇しているものの、ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが意識されたことでドルインデックスの上値が抑えられています。ただ、大きな動きにはなっておらず、下値の堅さも意識される状況となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.21ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いとなっています。ドル/円が買い戻しの動きを強めて日中高値を更新する中でクロス円も全般的に買い優勢となりました。ポンド/円がやや上値を拡大する展開となっていますが、全体的にはそこまで大きな動きにはなっていません。現状ドル/円は131円台半ば、ユーロ/円は141円台前半、ポンド/円は159円台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり高
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から上昇の動きを維持し、バンドの中心線を抜けてバンドの上限まで上昇する展開となっています。目先は上限をバンドウォークする展開から調整の動きが入っていますが、下値が堅くじり高基調となっています。このまま再度バンドの上限を意識しての動きとなる可能性も十分に考えられる展開となっています。
現状、バンドの上限が上昇基調、下限が下落基調となっています。バンド幅が拡大しており、再度バンドウォークとなる可能性もあるでしょう。ただ、目先はバンドの上限からは調整の動きが入っており、一時的に下落する可能性もありそうです。そうなった場合もバンドの下限が上昇に転じることでバンドの上下限中心線が上昇する形となり、トレンドそのものは上向きということになりそうです。基本的には買い優勢の流れであり、一時的に下落した場合も押し目買い優勢となりそうです。