EA-BANK モーニングレポート
米国債利回りが大幅続伸し、ハイテク銘柄は売り優勢(2.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。先週の雇用統計などを受けて米金融政策のタカ派的な思惑が強まり、米国債利回りが大幅続伸し、ハイテク銘柄を中心に売り圧力が強まりました。ただ、直近の売りの流れに対する調整の動きが意識されたことで下げ幅を縮小する展開となりました。ダウは一時242ドル安まで下落したものの、結局34ドル安の33891ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅続伸。3年債利回りなどが一時20bpの上昇となるなど債券に対する売り圧力が強まっています。ただ、長期債利回りは上げ幅が限定的となっており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大する展開となっています。現状米10年債利回りは3.64%台半ばから後半で、30年債利回りは3.67%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米雇用統計の発表を機に、円の軟調継続
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米国債利回りの大幅上昇を背景にドルに対する買い意欲が強まり、上値を拡大する展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.20ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移。ドル/円が上値を拡大する動きとなったことを眺めてクロス円も上昇基調となっています。次期日銀総裁人事で雨宮副総裁へ打診といった報道が流れたことを受けて円売り圧力が強まる展開となっています。茂木自民幹事長がこれから最終調整と発言していますが、円は軟調地合いを維持しています。現状ドル/円は132円台半ば、ユーロ/円は142円台前半、ポンド/円は159円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落する展開となっています。ただ、中心線では支えられており、再度バンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。下値の堅さが意識される展開であり、上限まで上昇する可能性も高そうです。
現状、バンドの上限が横ばいからじり高で、下限が上昇する展開となっています。ここからの展開はバンドの上限の動きに左右されやすくなりますが、バンドの上下限中心線が上昇していることから、トレンドそのものは上向きだといえます。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところですが、しっかりとした動きが維持されやすく、バンドの上限まで上昇する可能性は高い展開だといえます。