EA-BANK モーニングレポート
ブラックフライデーに向けて、ダウが大きく(11.22 NY時間)
昨日のNY市では、米株が上昇しての引けとなりました。米企業決算の堅調などを背景に、リスク志向の動きが意識される展開となりました。ブラックフライデーに向けての期待感が強まる状況の中、上値を拡大する展開となりました。ダウは397ドル高の34098ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが下落。先週半ばからの持ち直し基調に対する調整の動きが意識されて上値を抑えられており、債券に対する買い戻しの動きが強まっている。米金融当局関係者からのタカ派的な発言に対する警戒感が強まっている一方、インフレに対する警戒感が和らいでおり目先は利回りの上値が抑えられています。現状米10年債利回りは3.76%台前半、30年債利回りは3.83%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りの低下で、ドル売り優先
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りが大きく低下する中でドル売り圧力が強まる展開となっています。ドルインデックスは107を意識しての動きとなっており、上値の重い展開が継続しています。ユーロ/ドルは1.03ドルを回復、ポンド/ドルも一時1.19ドルを回復し、目先は1.18ドル台後半での推移となっています。ドルは対主要通貨で売られやすい地合いとなっています。
円はやや買われやすい地合い。ドルインデックスの下落を受けてドル/円が141円台前半まで押し込まれており、クロス円も小幅に下落する展開となっています。ただ、クロス円は前営業日終値を挟んでの動きが展開されており、方向感は見えにくい状況となっています。現状ユーロ/円は145円台半ば、ポンド/円は167円台後半で、それぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となったものの、中心線で抑えられて上値の重い展開が継続しています。目先は大きな動きにはなっていないものの、下落基調が一服して小幅に持ち直しての動きとなっています。ここからバンドの中心線をブレイクすることができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり安基調となっており、トレンドそのものはやや下向きです。ただ、下落の勢いは弱く、下値を拡大するかどうかに注目です。バンド幅も比較的狭いことから市場にはエネルギーが蓄積されており、動き出したら大きくなる可能性がありそうです。とはいえ、目先は小動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。