EA-BANK モーニングレポート
英中銀が英国債を購入、ダウも回復(9.28 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が持ち直しての引けとなりました。ダウは7日ぶりの上昇となっており、年初来安値から押し目買いに支えられる展開となりました。英中銀が長期の英国債を購入すると発表したことで英国債利回りが低下し、米国債利回りにも修正の動きが意識されたことで、株式市場にも下落に対する修正の動きが強まりました。ダウは548ドル高の29683ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りが大幅に低下する動きとなっています。英中銀の発表を背景に英国債利回りが急落する展開となり、米国債利回りもつれ安となりました。米10年債利回りは20bpを超える下落となり、債券に対する買い戻しの動きが強まりました。7年債入札が堅調となったことも債券に対する買いの流れを強めました。結局、米10寝債利回りは3.73%台後半、30年債利回りは3.69%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ダウ急騰を背景に、リスク志向高まる
為替相場では、ドルインデックスが大幅下落となって推移しています。米国債利回りが大幅下落となったことでドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。ドルインデックスは112台半ばまで押し込まれての動きとなっています。ここまでの上昇に対する調整の動きが強まっており、日中安値圏での推移となっています。現状ユーロ/ドルは0.97ドル台半ば、ポンド/ドルは1.08ドル台後半でそれぞれ推移しています。特にポンド/ドルは一時1.06ドル割れの水準まで下落した後に持ち直す展開となりました。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスが大幅下落となったことでドル/円が上値を抑えられる展開となる一方、クロス円は買い戻しの動きが意識されて上値を拡大する展開となりました。米株の大幅上昇を眺めてリスク回避的な動きが巻き戻されており、円に対する売りの流れが意識されました。ドル/円も一時144円台を割り込む動きとなりましたが、目先は持ち直して144円台前半での推移となっています。一方、ユーロ/円は140円台を回復しての動き、ポンド/円は156円台後半での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直す展開となりましたが、目先はその勢いを失い横ばいでの推移となっています。バンドの中心線が下落基調となっていることから、バンドの中心線が抵抗線となる可能性があり、上値の重さが意識される展開だといえます。
現状、バンドの上下限中心線が下落する動きとなっており、トレンドそのものが下向きです。目先は一時的に押し目買いに支えられる流れとなっていますが、戻り売りに上値は抑えられる展開だといえます。バンドの中心線が上値として意識されるため、バンドの下限まで下落する展開も想定する必要があります。