EA-BANK モーニングレポート
ダウ続落、年初来安値を更新(9.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落して引けています。米国の大幅利上げに対する警戒感は依然として根強く、リセッション入りの可能性が高いとの思惑からリスク回避的な動きが強まっています。ただ、朝方には大きく買い戻される場面もあり、懸念は織り込まれつつある中で警戒感は緩和されつつあるといえます。結局ダウは年初来安値を更新し、125ドル安の29134ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。調整の動きが意識されたことで2年債利回りなどが下落する動きとなりましたが、長期債利回りは大幅上昇となっており、30年債利回りは10bpを超える上げ幅となっています。英国債を中心に欧州債の利回りが大きく上昇する展開となっており、米国の長期債に対する売り圧力も強まりました。米10年債利回りは3.94%台後半、30年債利回りは3.82%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 引き続きドルは堅調、クロス円は様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移しています。欧州時間帯はやや上値の重さが意識されましたが、NY時間帯に入り米国債利回りの上昇や米国の金融引き締めに対する思惑などを眺めてドルに対する買い意欲が強まり、上値を拡大する展開となりました。ただ、ポジション調整の動きなどもあり、引けにかけては上値を削る展開となりました。ドルインデックスは底堅い動きを維持し114台での推移、ユーロ/ドルは0.96ドルを割り込む動きとなる一方、ポンド/ドルはやや買い戻されて1.07ドル台前半での動きが展開されています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。ドルインデックスの堅調を眺めてドル/円は底堅い動きとなりましたが、リスク回避的な動きが意識される中で円に対する買い戻しの動きもあり、目先は144円台後半での推移となっています。クロス円は全体的に小動きで方向感の見えにくい流れとなっています。ユーロ/円は小幅に下落して138円台後半での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と上限で挟まれたレンジを動いており、目先は横ばいでの推移となっています。狭いレンジでの動きであり方向感の見えにくい展開となっています。引き続き狭いレンジでの動きが継続する可能性が高く、中心線で支えられるのかどうかが、まずはポイントとなりそうです。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇となっています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。動き出したら大きくなる可能性もあるため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先は中心線を目指しての動きであり、様子見ムードが強まりやすいため、方向感を見極めながらの対応が必要です。