EA-BANK モーニングレポート
ダウ、S&P共に年初来安値更新(9.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。米国の利上げに対する警戒感が根強く、リスク回避的な動きが継続する展開となっています。ダウやS&P500が年初来安値を更新する動きであり、先行きに対する懸念は強まっています。ただ、急落に対する買い戻しの動きも見られており、ダウは一時プラス圏に浮上する場面もありました。ダウは結局329ドル安の29260ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって推移しています。英国債利回りが急騰する中で米国債にも売りの流れが強まる状況となっています。米国の利上げに対する思惑や米2年債入札が不調となったことも債券利回りを押し上げる動きを強めており、10年債利回りは20bpを超える大幅上昇となっています。米10年債利回りは3.92%台後半、30年債利回りは3.74%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルの独歩高継続
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇となっています。米国債利回りの大幅上昇などを眺めてドルに対する買い意欲が強まる状況となっています。ドル指数は114を突破する展開となっています。利上げなどに対する思惑からドルが買われる一方、ポンドが乱高下する展開となっています。東京市場でポンド/ドルは一時、史上最安値を更新して1.03ドル台半ばまで押し込まれました。そこからは買い戻しの動きを眺めて1.09ドル台前半まで押し戻し、その後再度売られて1.06ドル台前半まで下落しています。こうした動きを受けてドルも荒い動きとなっています。ユーロ/ドルは0.96ドル台前半、ポンド/ドルは1.06ドル台後半で目先は推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルの大幅上昇を眺めてドル/円は144円台後半まで上値を拡大する動きとなっています。日米金利差の拡大に対する思惑を背景にドル/円は買い意欲が根強く、上値を拡大する展開となっています。介入に対する警戒感が意識される水準となってきていますが、堅調地合いが維持されています。一方、クロス円はまちまちでの推移となっています。ドル/円が下値を支える一方、リスク回避的な動きの強まりを受けて円に対する買いの動きも見られています。現状ユーロ/円は139円台前半、ポンド/円は154円台半ばでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と上限で挟まれたレンジを動いており、底堅い動きが維持される状況となっています。目先はバンドの+1σで支えられる動きであり、バンドの上限まで上昇することができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっており、トレンドそのものは上向きです。このまま再度バンドの上限まで上昇する可能性が高い展開となっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい局面ですが、調整を入れながら上値を拡大するといった展開が期待されます。