EA-BANK モーニングレポート
米耐久財受注好調も、ダウはマイナス(6.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなっています。ここ最近の買い戻しの動きに対する調整の動きが意識されており、上値を抑えられました。しかし、米国の耐久財受注や中古住宅販売成約指数などが予想外のプラスとなったことなどを受けてダウが一時100ドル弱の上昇となるなど、積極的に売り込む流れにはなっておらず、やや様子見ムードが強まる状況となりました。ダウは60ドル安水準の31438ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。米株が上値を抑えられたことで債券に対する買いの流れが意識される場面もありましたが、米国債入札が不調となったことで債券に対する売り圧力が強まり、利回りは上値を拡大する展開となっています。米10年債利回りは3.19%、30年債利回りは3.31%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスは上値重い
為替相場では、ドルインデックスが続落する展開となっています。米国債利回りは上昇していますが、欧州債利回りの大幅上昇や金融政策の先行きに対する思惑などからユーロに対する買い意欲が強まり、ドルの上値が抑えられる展開となっています。ただ、市場全体の様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい展開となり、大きな動きにはなっていません。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台後半で、ポンド/ドルは1.22ドル台中盤から後半での推移となっています。
円は軟調地合いとなっています。ドル/円が135円台中盤での推移となるなど底堅い動きとなり、クロス円も下値の堅い動きが展開される状況となっています。大きな動きにはなっていないものの、日米金利差の拡大に対する思惑などから円売りの流れが意識されやすい状況が継続しています。ただ、米株がマイナス圏に転じたことで円売りの流れもやや抑えられる展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド –じり高基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落してバンドの中心線を挟んでの動きとなりましたが、そこで支えられて持ち直す動きとなっています。目先は大きな動きにはなっていませんが、じり高基調が維持される展開となっています。このままバンドの上限まで上昇することができるかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する動きとなっており、トレンドそのものは上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性は高くないものの、底堅い動きが維持されそうです。一時的な調整の動きが入っても押し目買いに下値を支えられる可能性は高いでしょう。