EA-BANK モーニングレポート
米株安も一服、値ごろ感から大幅上昇(6.21 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。朝方から買い意欲が強まり、ダウは一時760ドル高水準となるなど上値を拡大しました。引けにかけて若干調整の動きが入ったものの、結局640ドル高水準となり、30530ドルでの引けとなりました。値ごろ感からの買いが意識され、ハイテク銘柄などを中心に上げ幅を拡大する展開となりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の利上げ加速に対する警戒感は依然として根強く、さらに米株が大きく上昇したことを受けて債券に対する売りの流れが意識される展開となっています。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となっており、長短金利差が拡大する展開となっています。米10年債利回りは3.17%台、30年債利回りは3.33%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドル/円は24年ぶりの円安水準
為替相場では、ドルインデックスがやや上値の重い展開となっています。米国債利回りは上昇したものの、ここまでのドル買いに対する調整の動きが意識される中で上値を抑えられています。ECBの金融政策に対する思惑などからユーロがしっかりとした動きとなっており、ドルの上値を抑えています。また、安全資産としてのドル買いへの修正の動きも意識されています。
円は大幅下落となって引けています。日米金利差への思惑などを背景に、円売りの流れが継続しており、ドル/円は24年ぶりの円安水準まで上昇しています。株高を受けた円安も意識されており、上値を拡大する展開となっています。一方、クロス円も上昇基調が意識されており、円は主要通貨に対して売られやすい地合いとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなり、一時調整の動きが意識されましたが下値の堅い展開となり、下げ渋りから再度上値を拡大する展開となっています。目先はバンドの上限まで上昇しており、ここを再度ブレイクして上値を拡大するかどうかに注目です。下値の堅さが意識されている局面であり、仮に一時的に調整の動きが入っても押し目買いに支えられそうです。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅は縮小傾向であり、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく形となっています。ただ、まだ縮小の余地があるので、大きな動きにはなりにくい局面だといえます。