EA-BANK モーニングレポート
米企業決算に対する期待感から米株反転上昇(4.13 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。米企業決算に対する期待感や米国債利回りの低下を眺めたハイテク銘柄に対する買いが意識され、買い意欲が強まる展開となりました。ただ、金融引き締めに対する警戒感は依然として根強く、引けにかけて若干上げ幅を縮小しましたが、ダウは持ち直し基調を強める展開となり、340ドル高水準での引けました。
米国債市場では、利回りが低下。インフレがピークを付けたとの見方から、債券に対する買い戻しの動きが意識される展開となっています。ウォーラーFRB理事が『5月の50bpの利上げを支持、さらに6、7月にも同じペースでの利上げの可能性も』といった発言をしたことで、金融引き締めに対する警戒感は根強いものの、ここまでの上昇に対する調整の動きが意識されて利回りは軟調地合いとなりました。米10年債利回りは2.69%台で、30年債利回りは2.79%台での推移となっています。短期債利回りの下げ幅が拡大しており、スプレッドは拡大傾向を強める展開となっています。
為替相場 – 円買い材料乏しく、円安継続
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合い。ドルインデックスが100を割り込んでの動きとなっており、ここまでのドル買いに対する調整の動きが意識されています。米国債利回りの低下が意識される中でドルに対する売り圧力が強まりました。ユーロやポンドなどに対するドル売りの流れが強まる一方、オセアニア通貨に対する買いが継続しており、全体的にはまちまちでの推移となっています。
一方、円は売られやすい地合い継続。ドル/円が一時126円台を付けるなど上値を拡大する展開となり、そこからは下落したものの、125円台半ばでの推移となっています。ユーロ/円なども136円台中盤から後半での推移となり、ポンド/円も164円台中盤から後半まで2円弱の上昇となるなど円安基調が強まっています。NZドル/円などは小幅に下落していますが、全体的には円売り圧力が強まる流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整売り圧力が強まり、一時バンドの中心線を挟んでの動きとなったものの、再度売り圧力が強まりバンドの下限まで下落する展開となっています。ただ、バンドの下限で支えられて持ち直し、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。バンドの中心線で抑えられるか、ブレイクするかに注目が集まるところです。
現状、バンドの下限がじり高、上限がじり安となっています。バンド幅が小幅に縮小しており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく展開です。ただ、ここから横ばいでの動きとなっていく可能性もありそうで、レンジ圏での動きとなる可能性もありそうです。バンドの中心線を挟んでの動きが展開された場合は方向感の見えにくい展開が継続しそうです。