EA-BANK モーニングレポート
FOMCを経て、ダウは380ドル高水準と大きく上昇(12.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく上昇。朝方はFOMCを控えていたこともあり様子見ムードが強まる中でインフレに対する警戒感などからダウが一時150ドル安水準まで下落する動きとなりました。売り一巡後は持ち直して前営業日終値を挟んでの動きが展開されましたが、FOMCが市場の想定の範囲内といった思惑が広がり、材料出尽くし感からリスク回避的な動きが巻き戻され、そのまま買い意欲を強める展開となりました。ダウは380ドル高水準と日中高値圏での引けとなっています。
米国債市場では利回りが上昇。株価の上昇や早期利上げ観測が意識される中で債券に対する売りの流れが強まる展開となりましたが、FOMCを通過してポジション調整の動きとなり、その後は債券に対する買い戻しの動きが強まっています。目先米10年債利回りは1.46%を挟んでの動き、30年債利回りは1.86%台での動きとなっています。
為替相場 – FOMCを通過、材料出尽くし感から円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが下落。朝方はドルに対する買いの動きが強まっていましたが、FOMCを無難に通過したことなどを受けてドル売り圧力が強まる展開となっています。ドルは円を除く主要通貨に対して売られやすい地合いとなっており、ユーロ/ドルは1.13ドルを挟んでの動き、ポンド/ドルは1.32ドル台中盤から後半での動きが展開されています。
円は軟調地合い。米株の急速な持ち直し基調を眺めて円売りの流れが強まる展開となりました。ドル/円は114円台を回復しての動きとなっています。ただ、ドルインデックスがマイナス圏に転じる中でやや上値は抑えられています。クロス円も全般的に円売り優勢であり、円は対主要通貨に対して独歩安基調となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売りが意識される
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限を大きくブレイクしたものの、乖離が大きくなったことで押し戻される展開となっています。バンドウォークの形にはならず、バンドの中心線を目指しての動きが展開されています。このままバンドの中心線まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する流れとなっています。下限の方向感がやや見えにくいところですが、バンド幅もかなり拡大しており、下限の上昇基調も強まっていくのではないかといえます。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、トレンドそのものは上向きですので、一時的に調整の動きが入っても押し目買いに下値を支えられる可能性は高いでしょう。