EA-BANK モーニングレポート
インフレに対する警戒感で、米株一進一退(12.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引け。米国の生産者物価指数が市場予想を上回ったことを受けて、インフレに対する警戒感が高まり、リスク回避的な動きが強まる展開となりました。朝方は買い戻しの動きからダウは120ドル高水準まで上昇したものの、買い一巡後は売り圧力が強まる展開となり、一時200ドル安水準まで下落する流れとなりました。その後は押し目買いに支えられる場面もあったものの、結局100ドル安水準での引けとなっています。
米国債市場では利回りが上昇。米株が軟調となったものの、インフレに対する警戒感が高まる中で早期利上げ観測が意識されて債券売りが強まる展開となっています。短期債利回りと長期債利回りのスプレッドはそこまで大きな変化にはなっておらず、様子見ムードが意識される状況です。米10年債利回りは1.43%台に、30年債利回りは1.82%台にそれぞれ上昇しての動きとなっています。
為替相場 – リスク回避的な動きでドル、円堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りが底堅い動きとなる中でドルに対する買いの動きが意識されています。ユーロ/ドルは1.12ドル台中盤を動いており、豪ドル/ドルは0.71ドルを挟んでの動きとなっています。ポンド/ドルは小幅に上昇していますが、ドル買い圧力がくすぶる局面となっています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が底堅い動きとなる一方で、米株安を背景にクロス円が軟調地合いとなっています。ただ、ポンドに対する買いの流れが意識され、ポンド/円はプラス圏での推移となっています。全体的にはリスク回避的な動きが意識される中で円に対する買いが意識されていますが、大きな動きにはなっていない状況です。ドル/円は113円台中盤から後半での推移となっており、ユーロ/円は128円台前半まで上値を抑えられています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限から調整の動きが入り中心線まで下落したものの、そこで支えられて持ち直す動きとなっています。バンドの上限を目指す動きではありますが、目先はやや伸び悩む展開です。バンドの上限まで上昇することができるかどうかに注目が集まりそうです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する流れとなっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、トレンドそのものは上向きです。このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇する可能性が高いでしょう。